カエル先生のかんたんストレッチ:頭と首のストレッチ

1997.09.10 24号 7面

夏の疲れでどうも頭が重い。特に朝だるくて布団から脱出できても、床の上でいつまでもゴロゴロしてしまう…。そんなあなたに、二本の手で軽くできる頭と首のストレッチをご紹介します。

(1)まずマッサージで温める。四本の指を使って首の後ろの骨の横を上から下、下から上へ軽く押し、さする。とくに、頭と首のつけ根、首と肩のつけ根は重点的に行う。

(2)あごを引いて首の前につけ、つむじを斜め前に投げ出す。さらに後頭部を軽く手の平でおさえ、つむじを前に引っぱる。

(3)首を横に倒す。肩が一緒に持ち上がらないよう、肩を下げる。(右につむじを向けた時、左の肩を下げ、左の首筋を伸ばす)

(4)つむじを斜め前に引っぱる。肩は一八○度反対方向の、斜め後ろに引っぱりかえす。

(5)首すじ前のストレッチ。祈るように両手の平を合わせ、その指先にあごを乗せ、指先であごを真上に突き上げる。

(6)首を回す(あごをあご下の首筋から離さないように転がす要領で)。後ろ側には深く倒さないで。

(7)後方の首すじのマッサージ。両手の四本指で頭をつかみ、親指で〈1〉頭と首のさかい目〈2〉首すじ中部を押す。まず垂直に押してから、脳の真ん中に針をさすように押し上げていくととても気持ちがよい。

●よく効くコツと注意点

(a)深呼吸を繰りかえし、息を止めない。

(b)痛みが出るまで伸ばし過ぎない。

(c)はずみをつけない。

(d)首は後ろに倒し過ぎない(頚椎を痛めてしまいます)。※首の骨のしくみ上、後ろに倒すと首の骨と骨のつながりがガクッとはずれやすくなる。

目の疲れ、肩こり、頭痛、頭重に効果的です。目覚めの布団の中、お風呂の中でぜひお試しを。

(スポーツインストラクター 高杉節子)

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