ウオーターウォーズ’96 「アルカリイオン整水器」慢性下痢にはやっぱり効きます
一般に最もススんでいるイメージがあるのが、アルカリイオン整水器。アルカリイオン整水器は「アトピーにも効く」「ガンが治る」など様々な意見が飛び交っている。
厚生省はアルカリイオン水について「慢性下痢」「消化不良」「胃腸内異常発酵」「胃酸過多の抑制」に効果があり、酸性水には「肌のアストリンゼント(収れん)」ができるとして、医薬品物質生成器として承認している。しかし逆に言えばそれ以外の効果は分かっていない部分が多いということ。
原理は食品添加用のカルシウム化合物を水に溶かして電気分解を行い、プラス側に酸性水、マイナス側にアルカリイオン水ができるというわけだ。
マイナス側にはカルシウムイオンを通常より多く含んだ、水酸化カルシウムの水溶液ができる。水酸化カルシウム溶液は慢性下痢などに昔から医療効果があるとされていたから、医薬品物質の生成器として認められたわけだ。
しかし、TVでアルカリイオン水がアトピーなどに効く「万能の水」として取り上げられたために一時、爆発的に売れたが、平成4年に国民生活センターがカタログでうたっているような効果・効能は認められないと実験結果を発表したため、普及が鈍化した経緯がある。
ただ、アルカリイオン水には、わからない点が多く、現在、検討中の研究報告が知りたいところだ。