カエル先生のかんたんストレッチ:腕立て伏せ

1996.07.10 10号 7面

問題です。腕立て伏せは、身体のどの部分の運動でしょうか? 呼び名の通り腕の運動ですか? 答えはYESでありNOです。確かに腕の運動なのですが、それ以外の部分の運動でもあるので、正しくは胸・肩・腕なのです。今回はシンプルだけど難しい、腕立て伏せのお話です。

小学生の頃からお馴染みの運動ですが、みなさん敬遠している方が多いのでは? 「腕が太くなりそう」「身体がささえきれない」。確かに女性にとってはきつい種目かも知れませんね。ただ、この腕立て伏せ、仲良くつきあうとご利益がいっぱい。重力に負けがちな腕の裏側(上腕三頭筋)、胸(大胸筋)を手軽に鍛えることができます。太くなるのではなく、脂肪をひきしめスッキリしたラインになるのです。

きつい種目といいましたが、ちょっとやり方を工夫するだけで、自分の筋力にあったスタイルになるので、お気に入りのトレーニングになるのではないでしょうか?(イラストABC参照)

自分の力にあったものを選んでください。

〈ポイント〉

1・手は胸の高さにつく。肩の高さにつくと、肩の力に頼りがちになる

2・腰をそらさないように。背中はまっすぐ(右のイラスト参照)

3・おろすとき、胸を横にはって、腕の付け根から胸のあたりをストレッチするようにする

4・腕を伸ばすとき、身体を起こそう、持ち上げようと考えると腕に頼ってしまうので、肘をゆっくり反動を使わずにのばして、手と胴体の間にじわじわとめり込ませようと意識する

二〇回位を二~三セットやるのが理想なのですが、急にやるとホラ、三日坊主になってしまうので、少しずつ回数を増やしてはいかがですか? のんびり気長に続けてください。

(スポーツインストラクター・高杉節子)

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