郊外型喫茶店のパスタ特集:元町珈琲「昔懐かしいナポリタン」

2015.08.03 437号 05面
「昔懐かしいナポリタン」サラダ付、810円(税込み) 具材は赤ウインナー、ピーマン、赤・黄のパプリカ、玉ネギ、マッシュルーム。粉チーズとパセリを散らして彩りを添える

「昔懐かしいナポリタン」サラダ付、810円(税込み) 具材は赤ウインナー、ピーマン、赤・黄のパプリカ、玉ネギ、マッシュルーム。粉チーズとパセリを散らして彩りを添える

 ●郷愁そそる赤いウインナー ケチャップにもこだわりあり

 異国情緒あふれるぜいたくな空間でくつろげる「元町珈琲」。これまで喫茶店文化の根強い愛知県や岐阜県を中心に多店化を進めてきたが、現在は出店エリアを全国に広げ、東は東京、西は四国・愛媛まで8都県に31店を展開している。

 食事メニューは、パスタ、ドリア・シチューなど4カテゴリー25品をラインアップ。パスタメニューの導入は2012年からで、現在は食事メニューのうちパスタが27%の注文比率を占める。全品サラダ付きで、定番3品、季節限定1品を用意。パスタの導入によりランチタイムの集客力がアップ。1番人気は「昔懐かしいナポリタン」だ。

 「昔懐かしい」というコンセプトを表現しているのが、赤ウインナーだ。これが幅広い世代に、ノスタルジックな魅力を訴求している。また、同社が次世代型モデル店として位置付ける岐阜県羽島郡に店を構える「岐南の離れ」では、同品をブラッシュアップ。よりマイルドで甘酸っぱく仕上げており、ピーマンの緑にパプリカの赤・黄が加わって彩りを高めている点も見逃せない。

 「岐南の離れ」のパスタメニューは、他に「揚げ茄子のトマトソーススパゲティ」(710円)、「スモークサーモントラウトとほうれん草のクリームソース」(850円)をラインアップ。季節限定のパスタは年4~5回投入する。

 パスタ以外の売れ筋商品は、大きなエビフライ3本を挟んだ「元町サンド」(810円)で同店の看板商品に位置付けられている。

 ●店舗情報

 「元町珈琲」/経営=スイートスタイル/本社所在地=東京都中央区日本橋小舟町7-2/1号店開業=2004年12月/営業時間=午前7時30分~翌午前0時、無休(※店舗により異なる)/坪数・席数=80坪・100席/平均客単価=568円/店舗数=31店

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 1号店の本店は、岐阜県岐阜市北一色のロードサイドに店を構える。2015年5月にリニューアルオープンした「岐南の離れ」は、同社が次世代型モデル店として位置付ける。同社が展開するベーカリーショップ「麻布十番モンタボー」のパンを使用したメニューを導入するなど、さまざまな取り組みを進めている。

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