この新製品でこのメニュー!:エバラ食品工業「トムヤムクンの素」
◆えびの旨味がハンパない!だからうまい!
昨今、エスニック料理が大人気だ。中でも際立つのが、ガパオライスやグリーンカレーなどでおなじみのタイ料理。そしてタイ料理の中でもポピュラーなのが「トムヤムクン」。辛さと酸味が絶妙にマッチしたトムヤムクンは、一度食べたらクセになる味。さて、辛味鍋のジャンルといえばエバラ。エバラが研究に研究を重ね、満を持して、この夏、新発売するのが「トムヤムクンの素」だ。
●大きなえびが決め手
寺薗氏は本品を開発するにあたって、トムヤムクンの食べ歩きを実行した。その結果たどりついたのが「トムヤムクンのおいしさはえびで決まる」という結論。繁盛店のトムヤムクンに使われているえびは、決まって大ぶりで、有頭か、頭が付いていなくても殻付き。見た目も味も申し分ないえびから出る旨味が、トムヤムクンのおいしさに直結しているというわけだ。
しかし、円安の影響などで食材が値上がりしている昨今、「上等のえびを使えば、おいしいトムヤムクンが作れる」と分かってはいても、えびにコストをかけることはなかなか難しい。
●日本人嗜好の味覚設計
エバラの「トムヤムクンの素」は、鶏がらとえびの旨味をベースに、唐辛子とハーブを加えた液体だれ。タイ料理には欠かせないパクチー、レモングラス、こぶみかんの葉などのハーブを加えて、本格的な味を追求すると同時に、日本人の味覚に合うように調整されている。
「辛くて酸っぱいだけだと、日本人には食べにくいんですね。そこで水あめで甘味を加え、また酸味として、日本人の味覚になじみのあるレモン果汁を使用しています。レモンのさわやかな酸味で、すっきり仕上がっています」と語るのは、商品開発を担当した寺薗雅之氏。
●高コストの課題を解決
そのジレンマを一気に解決するのが、エバラの「トムヤムクンの素」だ。えびの旨味たっぷりのエビエキスを使用することで、上等なえびを具材に使用したトムヤムクンに勝るとも劣らない濃厚な旨味を出している。「エビエキスについては、何度も試作を繰り返しました。目指した味が出せていると思います」と寺薗氏は自信をみせる。上等なえびを使わなくても、トムヤムクンのおいしさが出せるという、食材コストを抑えられるメリットは大きい。
さらに、本品が優れているのは、冷めると固まる油を使用していないので、冷しのメニューでも提供できる点。冷製トムヤムスープやトムヤム冷麺はいかがだろうか? 麺に春雨を使えばタイ風麺を手軽に演出でき、緑豆春雨は食物繊維が豊富なので、女性客へのアピール度が高い。
●創作トムヤム百花繚乱
また、スープ以外にも応用範囲が広いことも、見逃せない特徴だ。スープに使えるなら、トムヤム鍋は間違いない。焼そばの味付けに使えば、簡単にパッタイ(タイ風焼そば)が完成。春雨サラダのドレッシングにすれば、えびの旨味たっぷりの本格的なヤムウンセン(タイ風春雨サラダ)に。タイ料理専門店でなくても、これさえあれば、手軽にタイメニューが提供できる。「トムヤムフェア」とうたって、トムヤムメニューのオンパレードというのはいかがだろうか? 8月中旬発売予定。乞うご期待!
◆トムヤムクンとは?
「トム=煮る」「ヤム=混ぜる」「クン=えび」。つまり「トムヤムクン=えび入りトムヤムスープ」という意味。パクチーの香り、レモングラスの酸味、ナンプラーの独特な旨味が特徴。ブイヤベース、ボルシチ(またはフカヒレスープ)と並び世界三大スープの一つといわれる。
◆製品紹介:エバラ食品工業「トムヤムクンの素」
柑橘系のさわやかな風味 えびの旨味が決め手
鶏がらとえびの旨味をベースに唐辛子とハーブ(レモングラス・こぶみかんの葉)を加え、柑橘系のさわやかな風味ですっきりと仕上げたトムヤムクンの素。スープ・鍋の場合は本品1に対し水またはがらスープ4で薄めて使用。炒め物の場合はストレートで使用。
規格=500ml(常温)