業務用加工食品ヒット賞 和食部門:シマダヤ「北海道産そば使用 石臼挽きそば200〈ミニダブル〉」

2015.09.07 438号 02面
涼味 湯葉つけ蕎麦

涼味 湯葉つけ蕎麦

 ◆新そば訴求もメリットに

 シマダヤの商品開発の基本コンセプトは、安全・安心とおいしさへのこだわりである。原材料についても、近年、国産原料に対する顧客ニーズが高まるなかで、そのベクトルを捉えて可能な限り国産原料を生かした商品開発に取り組んでいる。

 業務用冷凍麺については、特にマーケットシェアNo.1を誇るそばのカテゴリーで豊富なラインアップを揃え、八割そば、十割そばなどアッパー商品のニーズも高まっている。こうした市場トレンドに対応して2012年3月に発売したのが「北海道産そば使用石臼挽きそば200〈ミニダブル〉」である。

 開発経緯は、そばの作付面積・収穫量日本一の産地である北海道幌加内の北村農場との出合いがきっかけとなった。北村農場は、農林水産省が推奨するJGAP認証を日本で初めてそばで取得した生産者であり、安全・安心とおいしさへのこだわりというポリシーが合致し、11年6月にシマダヤの契約農場となった。

 製粉にあたっては、石臼で熱をかけずにひくことが大きなポイントとなっている。製麺については素材の持つ優れた風味を最大限生かすように長年培ってきた製麺技術を駆使した。麺線形状については、角12番、14番、18番の3種類の太さの麺を混ぜた乱切りで手作り感のある商品に仕上げている。こうした原料、製法のこだわりによって、従来の冷凍麺のそばにはないそばの香りと甘味が味わえる、滑らかで歯切れのよい冷凍そばを実現させた。

 市場での反応は、「冷凍麺とは思えない本格的な食感のそば」と品質に対する評価が高まり、導入企業や店舗では同品を採用することによってメニュー単価が上がったと歓迎されている。和食主体の外食関係やゴルフ場などレジャー施設、フードコートなど幅広いユーザーに支持されている。また、国産原料を使用したことにより、「新そば」を訴求できることも大きなメリットとなっている。9月に収穫された玄そばを10月に製粉・製麺、11月、12月にユーザーに向けて販促物などを取り揃えて「新そばキャンペーン」を展開しており、ユーザーにとってはお品書きにも「新そば始めました」と打ち出してメニューブックの価値が上がるという効果も大きい。

 販売状況は、発売2年目の13年度実績が金額ベースで前年対比206%と倍増、14年度が160%、15年度も2桁増ペースと伸長を続けている。現在では同社の業務用冷凍そばのラインアップのなかで、「北海道産そば使用石臼挽きそば」の販売比率は「真打」シリーズなど差別化商品の中で2割強のウエートとなっている。

 ◆規格=200g×5入袋×4

 ●涼味 湯葉つけ蕎麦

 そばの香りと甘味味わう

 作り方

 (1)小皿に、湯葉、刻みワサビ、大葉、鰹節、ごまを盛り付ける。

 (2)「北海道産そば使用 石臼挽きそば200〈ミニダブル〉」を沸騰湯で解凍し、冷水で冷やして水気をよく切り、ざるに盛る。

 (3)冷やしたそばつゆを添える。

 ●鴨せいろ~山わさび添え~

 乱切りの手づくり感出る

 作り方

 (1)そばつゆを鍋で加熱し、カモ肉、焼きネギを加える。

 (2)カモ肉に火が通ったら器に入れ、万能ネギを入れる。

 (3)「北海道産そば使用 石臼挽きそば200〈ミニダブル〉」を沸騰湯で解凍し、冷水で冷やして水気をよく切り、せいろに盛り、山ワサビを添える。

 ●すだちと豚しゃぶおろしの冷かけ蕎麦

 滑らかな歯切れの良さが

 作り方

 (1)スダチはスライスし、豚肉はゆでて冷やす。

 (2)「北海道産そば使用 石臼挽きそば200〈ミニダブル〉」を沸騰湯で解凍し、冷水で冷やして水気をよく切り、器に盛る。

 (3)(1)と大根おろし、大葉を盛り付けて、そばつゆをかける。

 ●小柱のかき揚げそば

 温かいメニューにも最適

 作り方

 (1)小柱のかき揚げを揚げる。

 (2)温めたそばつゆを器に入れる。

 (3)「北海道産そば使用 石臼挽きそば200〈ミニダブル〉」を沸騰湯で解凍して器に盛り、上にかき揚げをのせる。

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関連ワード: シマダヤ 農林水産省