AGF「東北器の絆プロジェクト」変わらぬ応援 一杯のコーヒーと器でおいしさ、くつろぎを

親子陶芸教室(昨年8月、末家焼で)

親子陶芸教室(昨年8月、末家焼で)

 【震災から5年 風化させない】

 【東北】味の素ゼネラルフーヅ(AGF)は、東日本大震災で被災した東北3県(青森、宮城、福島)の窯元の復興を支援する「〈ブレンディ〉東北器の絆プロジェクト」を立ち上げ、2012年3月から実施。5年目となる今年も“未来へつなごう!〈ブレンディ〉東北器の絆ご当地応援キャンペーン”を実施、変わらぬ取組みで復興を支援する。

 キャンペーン期間は4月1日から5月31日まで。A賞は青森県南部名久井焼、宮城県堤焼乾馬窯、同末家焼ひろ窯、福島県会津本郷焼宗像窯のカップとソーサー2客を50人に。B賞は楽天イーグルス一軍公式戦観戦ペアチケットを25組50人にそれぞれプレゼントする。楽天の試合では観戦のほか、スタジアムツアーとして親子8組16人が参加。このほか1人は始球式、1人はスタジアムMCの体験ができる。さらに9組18人はスターティングファミリー、2組4人はボールボーイ、4組8人はグラウンドキーパーと、当選者全員が普段できない体験を楽しめる。

 5年間の東北器の絆プロジェクトの取組みを振り返ってみる。12年は販路に影響が出た福島県双葉郡の大堀相馬焼をはじめ4窯元、修復作業が終了した宮城県の堤焼乾馬窯など3窯元、計7窯元の器をプレゼント。13年は作業場が崩壊した宮城県の末家焼ひろ窯の窯の修復を支援し、先に修復した窯元と併せ、4窯元の器とブレンディをセットでプレゼント。また「器の絆くつろぎのお茶会」を仙台市で開催し、女優の原田知世が参加、あいさつでは窯元の大変さに思いを寄せ、感極まって言葉を詰まらせた。

 14年は器とブレンディのセットプレゼントや親子陶芸教室、東北器の絆ギャラリーなどが開催された。立ち上げ発表会で横山敬一AGF社長は「2年間、四つの窯元の修復を手伝ってきた。窯に灯がともり、復興の一助になることはわれわれの喜び」とあいさつした。15年は、「旅して応援!東北陶芸教室ツアー」を4窯元で実施、また参加者は、震災語り部の会から被災地の話を聞いた。

 松田博AGF東北支店長は「AGF〈ブレンディ〉は、1杯のコーヒーとそれを楽しむ器を通して、おいしさとくつろぎをお届けしたいという思いから、今年も引き続きこの『東北器の絆プロジェクト』を推進していく。具体的な取組みとして、ご当地応援キャンペーンを告知する東北オリジナルTVCMを4月8日から21日までの期間に集中投下、合わせて東北6県それぞれに新聞広告を展開するなど、これまで以上に積極的な活動を推進していく」と熱く語った。

 (三沢篤)

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