メニュー新提案!:フジッコ「カスピ海ヨーグルト」を外食に提案
●アルポルト片岡護氏が実演
フジッコは、「100%カスピ海ヨーグルト」の業務用途提案を強化している。独特の粘りと酸味の少ないおいしさに加え、さまざまな健康機能を有し、ホテルの朝食バイキングなど外食でも採用事例が増え始めた。料理への可能性をさらに広げるため、魅力的なイタリアンメニューの提案会を東京都千代田区の「KaiHause」で開催。「リストランテ アルポルト」の片岡護オーナーシェフが考案した五つのメニューを料理人・シェフへ紹介した。
カスピ海ヨーグルトの特性は“酸味が少ない”“加糖の必要が無い”ため料理に適している。石田吉隆取締役開発本部長は「さらにメニューの広がりがないか片岡シェフに相談し、今回、よりすぐりの5品を用意した」と開催の意図を説明した。
講習会では、「真鯛のカルパッチョカスピ海ヨーグルトドレッシング」「カスピ海ヨーグルトのサラダガーリックトースト添え」「鯛のギャレットカスピ海ヨーグルトソース」「鶏胸肉のカスピ海ヨーグルトマリネ塩糀風味」「牛肉のブロシェットカスピ海ヨーグルトとしば漬けのムース添え」の料理を実演。片岡シェフは当日に思いついたと隠し味にカット昆布を入れるなど、応用を利かせて分かりやすく紹介した。
フジッコがヨーグルトを手掛けたきっかけは、大豆イソフラボンを通じて家森幸男京都大学名誉教授と出会ったため。家森教授が長寿の人が多いコーカサス地方で見つけたヨーグルトを普及させたいという強い思いを持っており、フジッコが賛同。「クレモリス菌FC株」を分離・純粋培養して日本で種菌の頒布活動をスタートし、その後北海道の千歳に工場を建設しヨーグルトを製造販売している。
「カスピ海ヨーグルト」は整腸作用だけでなく、粘り成分EPS(粘性多糖体)の働きで、血中コレステロールの改善、アトピー性皮膚炎など肌機能低下の予防、免疫活性など、さまざまな機能が臨床試験や動物実験で確認されている。こうした健康性や“カスピ海”というネーミングの響きの良さも手伝って、市販用では40歳以上の女性の購買が半数以上を占めている。
北海道生乳100%使用の差別化や、400gという使いやすいサイズで業務用でも普及が期待される。