ちょい飲み中華・ラーメン店特集:リンガーハット ちゃんぽん酒場 浅草駅前店
●2階席の稼働率を上げるための策が大当たり! 大衆酒場風のつまみが、良客を呼び込む
長崎ちゃんぽんで知られる「リンガーハット」が既存店舗を活用した大衆酒場「ちゃんぽん酒場」を都内で2店舗実施し、好調だ。
ちゃんぽん酒場はもともと、ランチタイムや大人数客の来店時にしか活用されていなかった2階席の稼働率を上げるべくスタートした試みだ。1階席はリンガーハットの通常店舗として営業しながら、2階席をちゃんぽん酒場として、夕方4時から開店している。
「リンガーハットは1人客や家族客が主流ですが、ちゃんぽん酒場は2~3人連れや、大人数のサラリーマングループ客が多いですね。どこかで飲んだ後の二次会利用も目立ちます」と、店長の岩本智寿氏。子ども連れの家族が複数組で来店する例も多く、「たまには飲みに行きたいが、子連れグループでは居酒屋は入りづらい」と考える層からの支持も高いという。
大衆酒場ならではの活気と有名チェーンの安心感がお客を呼び込み、オープンから約2年が経過した現在も売上げは好調。月平均で前年比110~140%と推移している。
ちゃんぽん酒場では、独自メニューを提供している。つまみの価格は「500円以下」に設定。「1階の通常店舗で仕入れる食材を使ったつまみ」を中心にメニュー展開することで、コストを極力抑えている。
「特別な食材を使う凝った料理は、ちゃんぽん酒場では求められていません。気軽でおいしいおつまみの方が、お客さまに満足していただけます」と、岩本店長は語る。
●データ
所在地=東京都台東区花川戸1-2-5 浅草KSビル
営業時間=11:00~23:00
席数=カウンター5席、テーブル20席
ちょい飲み平均客数=平日15組40人、休日7組15人
ちょい飲み平均客単価=2,000円