多忙でも読める外食ニュース

2025.10.06 560号 04面

 ●象印が大阪・京橋におにぎり専門2号店

 調理家電などのメーカーである象印マホービンが、おにぎり専門店「象印銀白おにぎり」の2号店を、大阪・京橋の商業施設にオープン。同ブランドは2022年、百貨店「阪神梅田本店」への出店が1号店となる。1号店は地下食品売場に位置する売店型の食物販だったが、今回の2号店はイートイン席を持つ独立した店舗。通常のおにぎりや弁当メニューのほか、卵黄やクリームチーズを使ったおにぎりや、汁物とセットになった定食もイートイン限定で販売する。

 解説=同店で使用している白米は、お米マイスターとして知られる金子真人氏が厳選したオリジナルのブレンド米。製品である炊飯ジャーの最上位モデル「炎舞炊き」により、おにぎり専用に開発された独自の炊き方で提供している。

 ●仙台にイオンモール開業 GOSSOが2店を出店

 イオングループが、宮城県仙台市に新しく「イオンモール仙台上杉」を開業。食品スーパーの「イオンスタイル」が核店舗となり、「ユニクロ」「無印良品」「コジマ×ビックカメラ」のほか、専門店約140店舗が入居する。食関連テナントではナショナルチェーンと地元企業が共存し、飲食店が充実。「0秒レモンサワー 仙台ホルモン焼肉酒場 ときわ亭」の展開で知られる東京のGOSSOグループは、ハワイアン・イタリアン・和食を融合させた新業態など、2店舗を出店している。

 解説=GOSSOは、4月に「ときわ亭」の本家である仙台の常盤食品を子会社化したばかり。9月には、仙台市内に同社の東北支社と常盤食品の新本社を兼ねた新しい拠点を開設。東北エリアでの展開を加速すると発表したところだ。

 ●新業態「不二家 銀座」西武池袋本店にオープン

 東京・豊島区の百貨店「西武池袋本店」のリニューアルにともない、不二家が店名に“銀座”の名を冠した新業態「不二家 銀座」をオープン。不二家は1923年(大正12年)に開業した「銀座六丁目店」からスタートし、53年には、写真や映像でも知られる銀座の象徴的な店舗「数寄屋橋店」が開店するなど、銀座との関わり合いは深い。同店では、歴史あるブランドの歴史を伝えるレトロなケーキ類や手土産にも使えるカジュアルなスイーツなど、特別な商品も用意している。

 解説=不二家のマスコットキャラクターとして有名な「ペコちゃん」は、1950年、銀座で初めて店頭に登場。銀座は「ペコちゃん」誕生の地であり、今回、開業時の限定商品も含め、多くの商品にそのキャラクターが使用されている。

 ●「タリーズ」が店名 掲げないカフェ業態

 タリーズコーヒージャパンは、「タリーズ」の店名を掲げないカフェの新業態「Link cafe TOKYO」を東京・港区の商業施設「ニュウマン高輪」にオープンした。同店は“スペシャルティカフェ”という位置づけで、注文後に一杯ずつ抽出するシングルオリジンコーヒーやティードリンク、京都の有名洋菓子店から納入されるスコーンなど、すべてのメニューが同店のみの限定アイテムとなる。店名の「Link(リンク)」は、「つながり・絆」などを意味しているという。

 解説=同店で提供する抹茶ドリンクの抹茶は、もちろん「伊藤園」のもの。また、京都で絶大な人気を誇る洋菓子店「パティスリーエス」のスコーンを導入し、リコッタとカシスジャムを添えた「スコーンプレート」などで提供する。

 ●サンマルクHD 農業の分野に参入

 サンマルクホールディングスは、米や小麦など農産物の生産・販売を行う事業会社サンマルクファームを設立し、農業分野に参入すると発表した。日本において、企業が米や小麦の生産に参入するには大規模化が不可欠だが、大規模化には安定した販売先の確保が前提となる。同社グループが国内外に展開する約850店舗を販売先とすることで、安定した農事業経営の基盤をつくることが可能になると判断した。事業会社は熊本県に設立、11月頃から事業をスタートする予定となっている。

 解説=多くの外食企業は、近年、農産物の価格と供給が不安定となっている状況に危機感を感じている。さらに同社では、農業分野への参入により社員の職種選択の幅が広がることで、グループ内で人事面での効果も期待している。

 ●スタバの新業態 カフェベーカリー開業

 「スターバックスコーヒー」が、東京・新宿に新タイプの「リザーブ カフェ」をオープン。カフェベーカリー・スタイルで、イタリアのクロワッサンである「コルネッティ」などをセルフサービス方式で提供。

 ●「なぎさ橋珈琲」 横浜に2号店

 コロワイド傘下の大戸屋は、湘南・逗子にある「なぎさ橋珈琲」の2号店を横浜市泉区に出店。逗子の1号店は、それまで「デニーズ」であった店舗を大戸屋が2009年にリブランディングし、人気のカフェに仕立て上げた。

 ●ロック・フィールド サラダの新業態出店

 「RF1」などの惣菜ブランドを展開するロック・フィールドが、大阪に新業態「Umi&Yama Kitchen(海と山キッチン)」を出店。海と山のサラダをテーマに、イートインも可能な店舗で主菜として食べられるサラダを提供する。

 ●北欧のアートカフェ 東京・新丸ビル出店

 フィンランドのヘルシンキで人気のカフェ「CAFE AALTO(カフェアアルト)」が、東京の新丸ビルに公式な店舗を出店。同国の著名な建築家アルヴァ・アアルトと妻であったアイノ・アアルトがデザインした家具や食器などが使われている。

 ●クリエイト・レストランツが新業態「鶏料理山賊のすみか」

 クリエイト・レストランツは、愛知県の「イオンモール名古屋茶屋」に新業態「鶏料理 山賊のすみか」を出店。鶏肉を高火力で焼き上げ、定食や丼物として提供するフードコート業態。手羽付きのむね肉など、ボリュームのある豪快なメニューが並ぶ。

 ●モダンベトナム料理 海外初・日本に出店

 斬新なモダンベトナム料理で知られるベトナムのレストラン「Nen(ネン)」が、海外初の店舗を東京・代官山に出店。同国出身の料理人が2017年に創業。ベトナムで初のミシュラン・グリーンスター受賞などにより、高く評価されている。

 ●特急サンダーバード 未来型レストランに

 京都の梅小路エリアで、廃線になった高架上と廃車された特急サンダーバードを、デジタル技術などを駆使して未来型レストランにつくりかえた「FUTURE TRAIN」がグランドオープン。DDグループ傘下のダイヤモンドダイニングが運営。

 ●明太子の「やまや」 バンコクに新業態

 明太子のやまやコミュニケーションズと日本航空系列のJALUXグループが、タイ・バンコクの商業施設内に新業態となる焼き物料理の定食店「博多焼きもん やまや」を出店。両社は、これまでもタイ国内に天ぷら業態の飲食店を展開して来た。

 ●「北大路」の大東企業 新スタイルの居酒屋

 東京の都心部を中心に個室会席「北大路」などの和食店を展開する大東企業が、居酒屋の新業態「TOMO BANYA(とも ばんや)」を開業した。既存に展開する個室居酒屋「番屋」の派生業態で、料理人がオープンキッチンのカウンターから直接接客するスタイル。

 ●ドムドムフードサービス 台湾に海外1号店

 ドムドムフードサービスは、運営する「ドムドムハンバーガー」が台湾に海外1号店を出店すると発表。海外展開をサポートするコンサルティング会社を通じ、現地のパートナー企業とマスターフランチャイズ契約を締結して、台北の商業施設「新光三越」への出店となる。

 編集協力:株式会社EATWORKS(入江直之、岡野恵子)

 http://www.eatworks.com/

 ※記事は一部の固有名詞を省略

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