7月14日。今日はゼラチンの日
7月14日は日本ゼラチン・コラーゲン工業組合が制定したゼラチンの日。ゼラチンがフランス菓子や料理によく使われることから、フランス革命記念日と同日を記念日とした。
菓子に料理に大活躍
ゼラチンには、板状、粒状、粉状のものがあるが、いずれも、牛、豚、鯨、うさぎなどの真皮や結合組織中にある繊維状たんぱく質コラーゲンおよび骨の 中にあるオセイン(骨格中のコラーゲンで、骨から無機塩類、脂肪、その他を除いたもの)を分解、精製して作られるものである。通常16%以下の水分、 1~2%の無機質、0.5%以下の脂質を含み、ほとんどたんぱく質である。
ゼラチンは冷水には溶けないが、温水に溶けて粘性をもった溶液となり、冷却すると弾性をもったゲルになる。寒天と同様、熱可逆性であるが、ゲル強感度を下度はその10分の一程度である。また、ゼラチン溶液と分解液の凝固温度とゲルの融解温度は、寒天に比較してかなり低い。この融解温度の低いことは、形成するゲルの口溶けのよさに結びつき、寄せもの風のデザートゼリーやゼリー菓子の組織形成によく使われる。一般にゼラチン濃度は3~4%で使用される。
なお、ゼラチンは、その保形性をはじめ起泡性や保護コロイド性などをもつことから、マシュマロ、フローレット、ヌガー、アイスクリームなど、幅広い利用面をもっている。
(日本食糧新聞社『食品知識ミニブックスシリーズ〈改定版〉菓子入門』早川幸男 編集部にて一部編纂)