関西地域卸特集
2020年を迎え、首都圏に次ぐマーケット規模を誇る関西食品流通市場は、他エリアからのドラッグストア(DgS)の依然として積極的な出店攻勢などもあり、オーバーストア状態が続いている。昨年の消費増税と複数税率の導入で始まったキャッシュレス・ポイント還元制度により、消費者の購買行動にも変化が見られる。卸各社を取り巻く状況を見ると、物流費の高騰はとどまる気配がなく、収益を圧迫しているのが実情だ。粗利改善やコスト削減など経営課題は山積している。
新型コロナウイルスの感染拡大により、安倍晋三首相が全国すべての小中高校などに休校を要請したことから、スーパーなどではコメや缶詰などの備蓄品の買いだめが起こり、卸も対応に追われている。今後の関西食品流通業界への影響についても、まだ見通せない状況だ。毎年、何かしらの新たな課題に直面する関西食品流通業界だが、環境の変化への対応が卸としての真価が問われる場面でもある。(藤林敏治)
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◆関西地域卸特集:環境変化で問われる真価 たゆまぬ生産性向上対策
特集 卸・商社 2020.03.132020年を迎え、首都圏に次ぐマーケット規模を誇る関西食品流通市場は、他エリアからのドラッグストア(DgS)の依然として積極的な出店攻勢などもあり、オーバーストア状態が続いている。昨年の消費増税と複数税率の導入で始まったキャッシュレス・ポイント還元制…続きを読む
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関西地域卸特集:大乾・村瀬忠久社長 選択と集中掲げ新規開拓
特集 卸・商社 2020.03.13大乾の20年3月期の売上高は、27億1800万円での着地を見込んでいる。原材料費高騰などのマイナス要因はあったが、海苔は値段が上がったこともあり、動きが良かった。それ以外は良くない。業務用はそれなりに動いているが、さえない。前期と比べ、全体として決し…続きを読む
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関西地域卸特集:共栄・玉置宗克社長 話題性ある商品で訴求
特集 卸・商社 2020.03.13共栄の19年5月期の売上高は24億9300万円(前年比6%増)で着地。20年5月期の売上高は前年比3%増の25億6780万円を掲げている。19年2月からは貿易関係で新たな取引が始まった。19年12月単月では前年実績を超えた。20年1月までの累計ではほ…続きを読む
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関西地域卸特集:名畑・名畑豊社長 お客さまに選ばれる企業へ
特集 卸・商社 2020.03.13名畑の19年9月期の業績は、売上高が過去最高の130億1000万円(前年比6.3%増)で着地した。日ごろの営業活動が実り予算より大幅に新規店が増えたためだ。営業利益、経常利益については前年に比べ微減となったが、予算は達成した。17年6月の改正酒税法の…続きを読む
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関西地域卸特集:カミタ・上田勲社長 営業力強化と既存の深耕
特集 卸・商社 2020.03.13カミタは、滋賀県を拠点に活動している。19年9月期の業績は、売上高が前年並みで着地した。ただ地元では昔から営業する小売店は減少している。売上げよりも利益を考えた経営をしていかなければと考えている。 今期はここまでの進捗(しんちょく)では、19年10…続きを読む
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関西地域卸特集:丸正高木商店・高木誠治会長 売上げ50億円超えに再挑戦
特集 卸・商社 2020.03.13丸正高木商店は、本年度売上高50億円超えに再度チャレンジする。 20年1月期の売上高は47億円(前年比8.7%減)で着地した。売上げ減の要因は一昨年に店舗事業である卸売ひろば長岡店が撤退し、昨年度は卸売ひろば桂店で大口業務店の取引がなくなったためだ…続きを読む