第24回外食産業貢献賞:林原「トレハ」

(左)レタスの茎を「水」または「トレハ3%溶液」に一晩漬けた後、カッティングして4日後の状態比較(右)「通常の調味液」または「トレハ2%使用の調味液」に漬けた鶏肉で唐揚げを作り、調理2時間後の状態比較
【加工食品・食品素材部門】
林原「トレハ」
●料理の経時劣化を抑制する即戦力
■製品紹介
○食品素材で世紀の大開発
トレハロースは、キノコ、酵母などに含まれる自然由来の糖質。保水性に優れ、経時劣化を抑制する機能を持つ。バイオ技術で食品素材事業を展開する林原が世界で初めて大量生産に成功し、「トレハ」として製品化した。でんぷんの老化を抑制しパサつきを抑えたり、タンパク質の変性を抑制し、素材を「軟らかくジューシー」に保持する等に効果的。経時劣化の抑制効果が評価され、中食商品の品質アップに貢献する。
規格=2kg、20kg
■貢献内容
トレハの保水力、鮮度維持、食感を保つなどの優れた効果は、開発から約25年間、2万品以上の加工食品に利用されていることで実証済み。近年は作りたて料理の経時劣化を抑制する即戦力として注目され、フードサービス市場(外食・中食・スイーツ)にも販路を拡大。鮮度感、見栄え、食感の演出に活用されている。新しい生活様式を迎える中、フードサービスのテイクアウト需要はさらに拡大する見込みで、トレハの活躍は必至。
■会社概要
1883年、水飴製造業を営む林原商店として創業。1932年、株式会社を設立し研究開発を推進。酸糖化法による「太陽印水飴」を主力に、日本全国から大陸方面へ販路を拡大。戦後、水飴生産量が日本一になり、以降、糖質開発事業で多数の特許を取得。収益を研究開発に投入しバイオメーカーに成長。現在、食品、医薬品、化粧品など、幅広く製造・販売する。一方、文化支援活動として美術館運営支援なども積極展開。
本社/岡山県岡山市北区下石井1-1-3 日本生命岡山第二ビル新館