春のイタリアンレシピ トマト缶を使って、彩りよく

2021.04.01 309号 04面
野菜のラザニア

野菜のラザニア

スパゲッティ・フリッタータ

スパゲッティ・フリッタータ

皮むきホールトマト(左)とカットトマト

皮むきホールトマト(左)とカットトマト

パッサータ(あらごしトマト)(左)とチェリートマト

パッサータ(あらごしトマト)(左)とチェリートマト

 ◆野菜のラザニア

 新たまねぎやグリーンピースを使って春らんまん♪

 <材料>

 ・ラザニアシート(生)……250g

 ・トマトパッサータ(あらごしトマト)……1リットル

 ・たまねぎ……小1個

 ・にんじん……1本

 ・ズッキーニ……大1個

 ・黄パプリカ……1個

 ・グリーンピース(生または冷凍)……200g

 ・白ワイン……1/2カップ

 ・モッツァレラチーズ……300g

 ・パルミジャーノチーズ……80g

 ・ベイリーフ……1枚

 ・オリーブオイル(EXヴァージン)……大さじ2

 ・塩、こしょう……少々

 <作り方>

 (1)たまねぎ、にんじん、ズッキーニ、パプリカはみじん切りにする。

 (2)鍋にオリーブオイルを入れて火にかけ、にんじんとたまねぎを弱火で炒め、しんなりしたらズッキーニとパプリカ、グリーンピースを加える。中火で5分炒め、塩・こしょうで味つけする。

 (3)(2)に白ワインを加えて蒸発させる。あらごしトマト、カップ1杯の水(分量外)、ベイリーフを加えて沸騰させ、火を弱め、20~30分間煮詰める。味をみて塩・こしょうを足す。オーブンを180℃に予熱しておく。

 (4)長方形のオーブン皿の底に野菜ソースを広げ、ラザニアをのせる。上に野菜ソースを敷き、モッツァレラチーズをちぎって散らし、パルミジャーノチーズをふりかける。これを繰り返し、一番上は、ソースとたっぷりのパルミジャーノチーズで仕上げる。

 (5)ラザニアをオーブンで20~25分間焼く。オーブンから取り出す5分前にグリル機能をオンにする。ラザニアを取り出し、5分間休ませる。

 ◆スパゲッティ・フリッタータ

 イタリアのイースターでは、こんなピクニックランチが人気 熱い時はもちろん、冷めても美味♪

 <材料>

 ・スパゲッティ……350g

 ・トマト水煮缶(ホール)……200g

 ・にんにく(みじん切り)……1片分

 ・オリーブオイル(EXヴァージン)……15g

 ・バジリコ……2枚

 ・砂糖……ひとつまみ

 ・パルミジャーノチーズ、ペコリーノロマーノチーズ、または合わせたもの(すりおろし)……100g

 ・卵……4個

 ・モッツァレラチーズ(薄くスライス)……150g

 ・植物油……1杯

 ・塩、こしょう……少々

 <作り方>

 (1)トマトソースをつくる。フライパンに油とにんにくを入れ、にんにくが色づきはじめるまで炒める。水けをきり種を取ってみじん切りしたトマト水煮、バジリコ1枚、砂糖を加え、15分間弱火で煮込み、塩で味を調える。

 (2)鍋に湯を沸かし、(1)のトマトソースを10分煮込んだ頃に、塩を加えてスパゲッティをアルデンテにゆで、ザルに上げて水けをきる。

 (3)大きな耐熱ボウルにスパゲッティを入れて、(1)の温かいトマトソースを加える。よく混ぜ、スパゲッティを少し冷ます。

 (4)ボウルに卵、すりおろしたチーズ、塩・こしょうを混ぜ、卵液をつくる。粗熱が取れたスパゲッティに卵液を加える。

 (5)テフロンのフライパンに油を熱していったん火から外し、卵液であえたスパゲッティを加え、その上にスライスしたモッツァレラチーズを広げる。さらにその上に残り半量のスパゲッティを広げる。4~5cmほどの厚さにする。

 (6)フライパンを再度火にかけ、そのまま片側に火が通るまで焼く。そのあと、フタまたは皿の上に焼いた面を下のままスライドさせる。フライパンをその上に置いて素早くひっくり返し、上下逆にして、下の面もしっかり焼き色がつくまで焼く。

    *    *    *

 世界中どこの家の台所の棚にもある、地中海の太陽の恵みを浴びたトマト保存食品。便利な頼もしい味方です。

 ●皮むきホールトマト

 収穫後すぐ高温で皮むき、厳しく選別した後に自らの果汁とともに缶に密封し、加熱・殺菌しています。トマト保存食品中、最もポピュラー。甘味と酸味のバランスが良くジューシーなので、肉や野菜の煮込み、ミートソースからスープまで、オールマイティーに使えます。

 ●カットトマト

 高温で皮をむいたあと角切りにカットして種を取り除き、果汁とともに密封、加熱、殺菌しています。カットしたトマトの食感を生かしたい料理に。ミネストローネやカポナータ(ラタトゥイユ)のようにトマトを「食べたい」料理に最適です。

 ●パッサータ(あらごしトマト)

 ホールトマトとの違いは、皮むき・選別後に果汁を加えずにミキサーにかけ、あらごしにしていること。果汁量が少ないので少しの調理でソース状になり、時短料理に最適。ピザソースや肉、魚料理に添えるソース、パスタソースにも便利に使えます。

 ●チェリートマト

 小さく、味が濃いチェリートマトを収穫後すぐに果汁とともに缶に密封、加熱・殺菌。チェリートマトそのままの味と形を楽しめます。形を生かして、そのまま前菜に。軽い加熱でつくるパスタソースや、アクアパッツァなどの魚料理等に幅広く使えます。

 ◆レッドゴールド フロム ヨーロッパ

 「レッドゴールド フロム ヨーロッパ」とは、ANICAV(イタリア野菜保存食品産業協会)が欧州連合(EU)の経済協力により展開中の、100%欧州産のトマト保存食品のおいしさ、安全性、汎用性を推奨するキャンペーンプロジェクトです。ANICAVはトマト保存加工企業を代表する世界最大規模の協会で、90社の会員は全イタリアの6割以上の加工トマトおよび、世界中ほぼすべての皮むきホールトマト製品を生産しています。

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