喫茶特集 再度脚光浴びるスペシャルティコーヒー スターバックス4月日本上陸
低価格ブームに反発してスペシャルティコーヒーが再び注目されてきた。米国のスペシャルティコーヒーを見学して、低迷する日本の喫茶業テコ入れの目玉はスペシャルティコーヒー、とする長谷川氏に、米国と日本の喫茶業の現状を聞き、スペシャルティコーヒーの火付け役と期待されるスターバックスの紹介およびすでに日本に上陸している米国のスペシャルティコーヒー二社の声と合わせて、日本におけるスペシャルティコーヒーを占ってみたい。
(株)サザビーは、米国スターバックスコーヒーインターナショナル社と昨年10月、合弁会社「スターバックスコーヒージャパン(株)」(東京都港区、03・5412・7031)を設立した。資本金は一億五〇〇〇万円で出資は半々。米国スターバックスコーヒー社のコーヒーショップを日本で展開、ショップ内ではコーヒー関連雑貨の販売も行う。一号店はこの4月を予定、一年半で約一〇~一二店舗を出店予定している。
同社はコーヒーのロースト、小売の扱い、専門ブランドとして北米最大であり、北米全体に六七五ヵ所以上の店舗を持つ。また、全国的な通信販売事業も展開している。
▽ジャワトレーディングインターナショナル(株)上野登東京支店長=スペシャルティコーヒーがインターネットカフェとオーバーラップしてトレンドになっているが、もっとカジュアルで生活に根付いたもので、庶民的な普及を図りたいと考えている。スターバックスにはぜひとも成功していただき、大いなるスペシャルティコーヒーの活性化を図って欲しい。ただし、米国の方法をそのまま日本風にアレンジしても通用しない。当社でも試行錯誤を繰り返しているが、固定客は確実に増えており、牛乳とエスプレッソとフレーバーのフレーバードラテが好調だ。
▽グロリア・ジーンズ・ジャパン小川和夫社長=当社は女性、特に主婦をターゲットにした店舗作りをして現在全国に一〇店舗、年内はプラス二〇~三〇店舗出店を予定している。スターバックスは都市型で価格は安く、男性的な業態ので、バッティングはしない。スペシャルティコーヒーの選択肢が増えるのは消費者にとっては大変喜ばしいことと思う。