知っていますか アルコールの除菌効果

1995.06.19 78号 23面

手洗に石けん類を用いることは、私達の生活の中で完全に定着しています。しかし意外にも目に見えない細菌は、手に頑固にこびりついています。殺菌剤の入った薬用石けん、逆性石けん等を用いて、しっかりブラシで洗い落とすか、エタノールを用いて除菌するのが効果的です。

○アルコールは、湿っているもの、濡れているもの、水分の含まれているものに、に噴霧しても効力はあまりありません。

〈菌が付着し易く、消毒の忘れがちのところ〉

○手指の手洗いには、アルコール噴霧機で==手指や、手の甲、手のひらのしわの中に菌は、入り込んでいる

○冷蔵庫の取っ手

○洗い場、シンクタンク、自動食器洗浄機にも 営業終了後‐‐洗浄後・乾燥後‐‐にアルコールスプレーを一吹き、流しのコーナーも忘れずに

○火気のあるところで、使用しない

○換気に注意する、特に狭いところで使用しない

○効率良く除菌するには汚れをできるだけ、取り除いておく

○キャップをして日の当たらない涼しい所に保管する

アルコールは、お酒の成分(酒精)として知られているエチルアルコールです。万一、食品やその他の材料に触れたとしても、揮発性が高いので残留の心配がなく、安全です。

アルコールは他の除菌剤と異なって、使用後の水洗いの必要はありません。また、スプレーを使えば、細かいところまで行きわたり、取扱いが簡単なので、作業時間の短縮、省力化になります。

アルコールによる除菌メカニズムは、アルコールの特徴を生かして、食中毒菌の細胞に直接作用して破壊することです。

効果的な使用時期

包丁〈食品機器〉

★ 使用前

★ 食材変更時

(1)良く洗って、すすぐ

(2)洗浄した布巾で、水分をふきとる

(3)表裏むらなくアルコールをスプレーして、消毒 する

★ 包丁なら、柄まで、機器なら細部まで忘れずに

★ 作業終了時

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