ファンくる・モモちゃんのなるほど外食データ:ハンバーガー夕飯に「抵抗なし」

2021.12.06 514号 06面

 今号から始まった外食データを取り上げる新連載。モモちゃんは、「ファンくる」を運営するROIの広報っ娘です。元アナウンサーで、食べることが大好き。「外食産業を盛り上げられるよう、さまざまな調査をご紹介していきます」と気合満点です。

 ●夜バーガーは市民権獲得!?

 コロナ禍でも大手ハンバーガーチェーンは好調で、新規ハンバーガー業態の出店も相次いでいます。この状況下、消費者はハンバーガー店を普段どのように利用しているのか、モニター調査サービス「ファンくる」会員(男性500人、女性500人)に向けて意識調査を実施しました。

 丼物や麺類など、数多くのファストフード(FF)業態がある中で、約70%の人がハンバーガー店を「最も利用する」と回答しました。コロナ禍での利用者は数字を伸ばしており、緊急事態宣言下においても大手ハンバーガーチェーンでは行列を何度か目にしました。おいしさだけではなく、高い利便性からも人気がうかがえるハンバーガー店ですが、今回は「ハンバーガーは夕食にあり? なし?」のデータをピックアップしました。

 ライスバーガーや夜限定メニューを打ち出すハンバーガー店が増えた中で、FF=ランチというイメージも変わってきているようです。実際、消費者は夕食にハンバーガーを食べることに対し「抵抗がない、どちらかといえばない」と回答した人は全体の70%で、大半が昼夜問わず利用することに違和感を持っていないことがわかります。

 最も抵抗のある世代は50代、次に40代です。30代、20代と年齢が下がるにつれて抵抗はなくなっていますが、全年代において、抵抗感がない人が過半数、夜バーガーは普遍化しています。

 「抵抗がある」と答えた世代別の意見を見ると、20代、50代の最も多い理由は「高カロリーなので抵抗がある」など、“夕食に適した料理か”という観点ではなく、健康面、ダイエット上から気にする声が多く、また、40代、30代は「子どもや家族に夕食はバランスよく食べさせたい」といった栄養面を気にする意見が多く挙がりました。

 こうした消費者の懸念点を意識すると、FFの日常食化がいっそう進むのではないでしょうか。

 ●ファンくる

 国内最大級の顧客満足度向上プラットフォーム。お客さまのホンネを基に、効率的に顧客満足度を高めることが可能。定期的に意識調査も行っている。/運営=(株)ROI

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら