桃屋、「キムチの素」「唐がらしのり」大型CMで販売強化 瓶詰売場活性化へ
桃屋は9日から「キムチの素」「唐がらしのり」の大型CMを全国投下して、強みとする唐辛子商品の販売を加速させる。CMはももいろクローバーZ(以下ももクロ)を起用し、監督に人気クリエイターの箭内道彦氏を迎えた。故三木のり平氏のナレーションによる最後のCMを、新たに演出するなどしてインパクト大の内容に仕上げた。カテゴリーリーダーとして瓶詰売場の活性化策も示し、顧客深耕とトライアル・リピート購買の促進を図っていく。
新CMは「キムチの素ももクロキムチ鍋篇」「唐がらしのりカライ盗ルパン篇2012」の2本。「キムチ鍋」篇は、「キムチの素」半分と味噌大さじ2杯(4人分)で簡単に作れるキムチ鍋を食べ、あまりのおいしさにももクロメンバーが「のり平アニメ」へと変身する。「ルパン」篇は、三木氏による「のり平」最後の作品「カライ盗ルパン」(98年制作)をリメーク。辛いものを狙う「ルパン」に扮(ふん)したももクロが、「唐がらしのり」を盗み出す。ももクロ初のちょんまげ姿も披露し、CMソングもそれぞれに作成。ホームページでも順次公開してサイトへのスムーズな誘致、商品認知度の向上を図る。
桃屋はCM投下に合わせて5日~12月21日、「キムチの素」「唐がらしのり」を対象にクローズド方式の「桃屋商品で当たっちゃうZキャンペーン」を実施。CMオリジナル曲のCD、ももクロ特製ハッピ、お守りなどを総計2550人にプレゼントする。店頭POPも用意して告知する。
「キムチの素」は、消費者調査で鍋が8割を超える主用途と判明。ラベル変更やシール添付、CM投下によって、試しやすくイメージしやすいキムチ鍋提案を強化する。トライアル購買を促し、高い汎用(はんよう)性で鍋以外の使用も進めていく。桃屋は「キムチ」のほか、ラー油味の「穂先メンマ」や「辛そうで辛くない少し辛いラー油」など唐辛子商品の開発・展開が強み。98年の発売以来根強い支持を得ている「唐がらしのり」も新CMによって再訴求していく。
桃屋は今期から基幹商品群の区分けを一新。瓶詰売場も海苔佃煮、フレーク、なめ茸、中華、海産、食べる調味料と実態に合ったカテゴリーに分け、それぞれの役割を明確化している。「唐がらしのり」の再提案もその一環。海苔佃煮は商品ごとに購買者が異なるというデータをもとに、各世代に向けた訴求を推進する。
(吉岡勇樹)











