FABEX2022特集
FABEX2022特集:第19回デザート・スイーツ&ベーカリー展 消費者ニーズと向き合う
「第19回デザート・スイーツ&ベーカリー展」は、「専門性と多様性が紡ぐデザート・パン文化の新時代」をサブテーマに、アフターコロナの消費者ニーズと産業の課題に向き合う提案を発信した。会場にはアイスデザートやカカオ・チョコレート、豆乳、ドライフルーツなどトレンドの食材を使った商品群や、お米未来展とのダブルエントリーによる米粉を活用したパンやスイーツの提案も目立った。
注目のイベントでは、国際コンテスト「第15回グラス(氷菓)を使ったアシエットデセール・コンテスト」を開催。パティスリーやホテル、レストランなど製菓や調理のプロたちがグラスを組み入れたデセールの腕を競い合い、独創性やデザイン性などをいかに表現するかも評価された。
「ファーストトライアルコンペティション」では、デザート業界が取り組む「食品ロス」がテーマのコンテストで、食材を無駄なく使い切り、おいしい菓子作りを披露。5時間の制限時間内に5kgの砂糖を使用したピエスモンテの実技では、素材を無駄なく使い切ることを課題とした。
プレゼンテーションステージでは、「全日本ヴァンドゥーズ協会Presents」として同協会の稲村省三会長が「ヴァンドゥーズとは~製菓・製パンの販売員の地位向上・人材育成、今後の展望について」ほか、4セミナーを実施。
さらに「全日本菓子工業会Presents」では、同会理事長の小澤俊文コロンバン会長が「中小企業の危機管理と生き残り」について、「全国和菓子協会Presents」では、藪光生専務理事が「和菓子産業の現状と未来」について講演した。
トレンド素材では、トモエサブール社長でインターナショナルチョコレートアワード審査員のさつたにかなこ氏が「インターナショナルチョコレートアワードから見る『世界で評価されるチョコレートアワード』の最新情報」、お米未来展共同特別企画として、西村元樹西村機械製作所社長が「生米粉を活用したグルテンフリーバウムクーヘンで地域活性化」をテーマにそれぞれ講演し、関心を集めた。