FABEX2022特集
FABEX2022特集:第25回ファベックス2022 サステナビリティに焦点
「第25回ファベックス2022」は、「ニューノーマル時代、中食・外食・内食の融合と進化」をサブテーマに、約35兆円の中食・外食市場にアプローチできる業務用商材に特化した展示会となった。
今回、コロナ禍が3年目に突入して「ウィズコロナ時代」の長期化が予想される一方で、ロシアのウクライナ侵攻の影響による「食」の分野への脅威が見え隠れする中、「サステナビリティ(持続可能性)」に焦点を当てた提案が目立った。植物性原料を使ったプラントベースや発酵、低糖質、腸活などをキーワードとした健康・おいしさ兼備食品や、脱プラに代表される環境配慮型容器・資材などが多く並んだ。
恒例のイベントでは、「惣菜・べんとうグランプリ2022」を開催。業界振興への貢献を目指し、日本各地で販売される惣菜や弁当の中から商品力や販売力、アイデア面で優れた商品を選出し、表彰式を行った。併せて受賞商品の一部を展示するとともに販売も行い、好評を得た。
人気コーナーでは、世界の最新食トレンドが集結する「INNOVAグローバルトレンドゾーン」、日本人の食卓に欠かせない漬物の文化や価値を伝える「漬物グランプリPRコーナー」、高齢化の進展によって注目が集まる「介護食品・スマイルケア食コンクール受賞商品展示コーナー」などに多くの来場者が足を止め、情報収集に励んだ。
主催者特別セミナーでは、櫻庭英悦環境にやさしいプラスチック容器包装協会代表理事による「地球環境の負荷軽減に資する実現可能な容器包装のあり方」、長谷川泉ローソンSDGs推進部主事による「環境ビジョンLawson Blue Challenge2050!~“青い地球”を維持するために~」、百瀬則子ワタミ執行役員SDGs推進本部長による「『ワタミの宅食』容器包装リサイクルの環-未来の子ども達のためにSDGs」など、環境をテーマにした講演が目立った。
ほか、HACCPに代表される衛生管理やAIロボット、冷凍食品など、コロナ禍で注目度急上昇のテーマも多かった。