第31回食品安全安心・環境貢献賞 先駆的4社に栄誉 持続可能な取組み評価
日本食糧新聞社が制定する「第31回食品安全安心・環境貢献賞」(環境省後援)の選考委員会が8月26日に行われ、今年は食品ロス削減や資源循環、サステナビリティを意識した取組みで存在感を発揮した4社が選ばれた。選考会には牛久保明邦委員長(東京農業大学名誉教授)を含む計8人の委員が出席し、候補企業を厳正に審査した。表彰式は11月1日に東京・紀尾井町のホテルニューオータニ東京で「第55回食品産業功労賞」と合同で開催される。(涌井実)
●11月1日表彰式
今年の受賞企業はクラダシ、デリモ、ライフコーポレーション、ワタミ4社に決定した。
クラダシは、まだ食べられるにもかかわらず捨てられてしまう可能性のある商品をソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」で販売して食品ロス削減に取り組んだ。デリモは部署横断型の委員会活動で幅広いエコアクションを継続的に実行した。「ビオラル事業」を展開するライフコーポレーションは、生活者に向けた健康増進の取組みが評価された。ワタミは外食産業協働型の食品リサイクルループを構築した実績が認められた。
同賞は食の安全・安心や環境保全、社会貢献などに積極的な活動と成果を挙げた食品関連企業を表彰するもの。今年で31回目を迎え、SDGsやサステナビリティ、食品ロス削減、食の安全・安心などへの献身的な取組みを評価した。
◆選考委員(委員長以下五十音順・敬称略)
▽委員長=牛久保明邦・東京農業大学名誉教授
▽委員=荒川隆・食品産業センター理事長、池戸重信・宮城大学名誉教授、井上淳・日本チェーンストア協会副会長、新宮和裕・チームみらい代表、村上秀徳・食品等流通合理化促進機構会長、森下研・持続性推進機構(エコアクション21中央事務局)顧問、杉田尚・日本食糧新聞社社長
◆第31回食品安全安心・環境貢献賞 受賞企業と受賞ポイント
クラダシ:食品ロス削減に貢献する新マーケットの創造
デリモ:継続性のある全員参加型のエコアクション
ライフコーポレーション:「BIO-RAL(ビオラル)」による健康増進への取組み
ワタミ:資源循環に向けた食品リサイクルループの構築