繁盛店のまかない:「深川 つり舟」 豚カツ、天ぷら、刺身、ステーキ…の豪華版
●店主夫婦の愛情たっぷりのまかない
「深川 つり舟」は、銀座や深川の名店で修業を積んだ湊実店主が腕をふるう店。ライスが見えないほど具材が山盛りになった海鮮丼や天丼が人気だ。
店のメニューも大盤振る舞いだが、まかないの方も写真の通り、「こんな豪華なまかないアリ?」と誰もが思うだろう。
まかない担当の女将の由紀江さんは、「朝から今日のまかないは何にしようかと考えて、肉などメニューにない食材は買ってから店に行きます」と気合いが入っている。ランチ営業が終わってからササッと作るのではなく、営業中から合い間を見て準備を進める。さらに夜の営業がある日は、夜食のまかないが付く。
アルバイトは地元の大学の学生。「地方出身で一人暮らしをしている子も多いから、バイトの日くらいはちゃんとした食事をさせてあげたいし、不足しがちな野菜も食べてほしい」と女将の思いやり。
アルバイトは部活などの先輩から代々引き継がれて、6月に開催された同店の35周年記念パーティーにはOB、OGとその子どもたちが参加。大盛況を博した。店主夫妻の愛情がこもったまかないは、「深川 つり舟」の卒業生たちの心にしっかり刻まれている。
●店舗情報
「深川 つり舟」
東京都国立市東1-15-18 白野ビル2階