繁盛店のまかない:焼そば麺がまるで生パスタ!? まかないから締めメニューに昇格!
昔ながらのナポリタン 600円(税込み) ピーマン、玉ネギ、ベーコンを炒めて、レンジで軽く温めた麺を投入。少量の水で蒸し焼きした後にナポリタンソースを加えて炒めるだけ。コクを出すためにバターを加えている
東京・蒲田の「たまか食堂」は、昭和レトロな店舗デザインが心落ち着く大衆酒場。フードの3割をせいろ蒸し料理で占めているのが特徴で、さっぱりヘルシーな料理の数々は、女性客にも評判が高い。
屋号に「食堂」と付けているだけあって食事メニューにも力を入れている。中でも「昔ながらのナポリタン」は、まかないからメニュー化に至った人気商品。なんと焼そば麺を使ったナポリタンである。
「オープン当時の麺メニューは焼そばのみでした。ある日、当時の料理長にナポリタンが食べたいとリクエストしたところ、店にある焼そば麺で作ってくれたのがきっかけです」と店長の青山晴太郎さんは振り返る。
見た目はごく普通のナポリタンだが、食べてみるとまるで生パスタのようなモチモチ食感。「麺がうまい」「居酒屋で生パスタが食べられるとは」と客の反応も上々だ。
評判の焼そば麺はB級グルメの富士宮焼そばでも有名な「蒸し麺」という独特の製法で作られており、これがモチモチ食感をもたらす理由だ。
「具材とソースが変わっただけで、作り方は焼きそばと同じ」と青山店長は笑う。乾麺だとゆでるだけで7分程度かかるが、蒸し麺ならゆで作業不要で注文から5分ほどで提供できる。しかもフライパン一つで完結するので片付けの負担も大幅軽減すると良いことずくめだ。
●店舗情報
「たまか食堂」
所在地=東京都大田区西蒲田7-29-8 望月ビル1・2階