第57回食品産業功労賞:国際・食文化部門=菊乃井・村田吉弘三代目主人
2024.11.05●和食を世界・後世につなぐ 料理人育成、地位向上も 1912年創業で113年続く京都の料亭「菊乃井」の三代目主人で、「日本料理を正しく世界に発信する」「公利のために料理を創る」を信条に、海外での普及活動や地域の食育活動などを通じ、料理人の育成や地位…続きを読む
●食インフラの役割果たす 試練の時にヒント探る 平井浩一郎氏自身は創業家の2代目。経営のバトンを引き継いだ後、使命として掲げたのが、「食を通じて人々に健康と幸せをもたらすこと」「食のライフラインとしての誇りと自覚を持つ」。それ以降、事業を拡大し、社…続きを読む
●自在なトッピング大衆化 海外FCの普及展開も 1978年に愛知県清須市で創業したカレーハウスCoCo壱番屋は、当時は家で食べるのが一般的だったカレーライスを外食として定着させた。独自ののれん分け制度で国内のみならず、海外でも12の国や地域で出店を…続きを読む
◇サミット元代表取締役社長/オール日本スーパーマーケット協会会長 ●MD改革で地域密着実践 SM業界発展に尽くす 田尻一氏は、日本大学芸術学部在学中は劇団で脚本を書くことを志望していた。小劇団で脚本の手伝いなどのアルバイトをしていたが、定職に就く…続きを読む
●独自の供給モデルを構築 新事業領域へ常に挑戦 セコマ代表取締役会長の丸谷智保氏は北海道池田町の出身。父は池田町長を務め全国初の自治体ワインを立ち上げた丸谷金保氏。 同社の原点は1971年に札幌市北区でオープンした「コンビニエンスストアはぎなか」…続きを読む
●顧客に学び要望へ対応を 「安全・安心」を届ける 久世健吉氏は久世入社2年目の1971年に、大手商社の紹介で米国の業務用卸を視察し、米国フードサービスの隆盛、巨大な配送センターを運営し、フルラインで供給する機能をもったディストリビューターを目の当た…続きを読む
●人を作る改革でいい会社 時代の需要見極め提案 尾家啓二氏は2004年、尾家産業の3代目社長に就任。外食産業とともに急発展をしていた同社で、「かぜをおこそう、やってみようよ」と社員へ積極性と自主性、自社課題の提供を呼び掛けた。可視化された労働時間や…続きを読む
●味づくりと食の安全追求 本物知るための教育も 和田博行氏は、1979年に当時の株主だった大阪ガスの新規事業として立ち上げたキンレイの前身の近畿冷熱に新卒として入社した。数十人の社員しかいない中で、総務も含めた生産関連の仕事に携わった。 その中で…続きを読む
●製氷機開発で中心的役割 “成長続ける礎”を構築 ホシザキの取締役会長を務める坂本精志氏は1965年に発売した国内初の全自動製氷機の開発において中心的な役割を担った。さらに直販を基本とする販売戦略を打ち出し、顧客の信用獲得にも尽力。総合フードサービ…続きを読む
●食文化の国際交流進める ビジョン実現向け挑戦 中野祥三郎氏は経営理念である食文化の国際交流を進め、醤油をはじめとした商品、企業、和食の価値を高めてきた。若くして米国の醤油販社へ出向。国内では主に経理や経営企画を担い、醤油の新鮮さを保つ「いつでも新…続きを読む
●基幹ブランドさらに普及 300年超で初の女性社長 長部訓子氏は300年を超える大関の歴史の中で、2017年に女性初のトップとなる社長に就任した。当時の心境を五里霧中だったと振り返る。 同社は創醸280周年を迎えた1991年に「楽しい暮らしの大関…続きを読む