日本酸素、「フレック」ブランド冷食業務用11、家庭用4品発売

冷凍食品 1995.09.04 7920号 2面

日本酸素(株)(東京都港区、03・3581・8402、土屋宏夫社長)は8月30日、「フレック」ブランドの冷凍食品、九五年秋の新商品を発表した。今回は、業務用一一品、家庭用四品、計一五品で、9月1日(一部20日)に関東地域を中心に発売した。

今年度の販売目標は、業務用が約八億円、家庭用が約五億円を見込んでいる。

業務用新商品は、「メニューバリエーションのサポート」つまりはメニューのバラエティー化を手助けすることを目指し開発したもの。

▽デザート類=上部にトッピングをしたボリューム感のある本格派のケーキ三品。ガトーショコラ、モカケーキ、モンブランで、単品メニューはもちろん、セット、コースメニューなどの演出に最適。

▽米飯類=赤、黄の色調をベースとした色鮮やかなバターライス二品。すでに好評販売中のバターライス(白)と合わせ、ピラフ、パエリア、ドリアなど用途に応じて、彩り鮮やかなライスメニューの演出ができる。

▽その他=おいしさ長持ち、冷めてもやわらかでクリーミーなミニグラタンシリーズ、えび、ほうれん草、かぼちゃの三品。ミニサイズでかわいいプチアップルパイ。それにオムライス二品。

家庭用新商品は、「おべんとう大好き 焼き魚シリーズ」と「CVS用シチューシリーズ」が新登場する。シチューは9月20日に発売。

▽おべんとう大好き・焼き魚シリーズ=さけとさばの塩焼き、真空パックで電子レンジで温めるだけで簡単にでき上がる。DHAも添加し、ヘルシーにも配慮。

▽CVSシチューシリーズ=クリームシチューとビーフシチューの二品。電子レンジで、そのまま約六分半温めるだけで、本格的なシチューが楽しめる。

同社は昭和47年、「フレック」ブランドによる冷凍食品を発売、ご飯では、わが国初の一粒一粒をバラバラに凍結した冷凍ピラフを開発。現在も米飯類が柱でピラフを筆頭におにぎりなど、それにハンバーグ類、デザート類、調理冷食と約三〇〇アイテムにのぼる。

販売先はホテル、レストラン、学校給食などの業務用から家庭用までで前者が八〇%を占めている。今年3月期の売上高は、一五七億円だった。

望月攻取締役食品事業部長は、「今期は8月までの動向では、ピラフなどが一部回復していないこともあり、米飯類が五〇%を占めるだけに厳しい状況だった。もっとも七夕ゼリーなどデザート類は好調だった。コメの作況も平年並みで秋以降の市況好転に期待している。当社は今年度から五ヵ年計画がスタートしており、五年後の冷凍食品の売上げは二五〇億円を見込んでいる」と語った。

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