明治乳業の秋の新製品は10品、アイスクリームの期中発売にも注力

菓子 1997.08.25 8251号 2面

明治乳業(株)(東京都中央区、03・3281・6118)は20日、アイスクリーム部門の下期に向けての秋季新製品と販売施策を発表した。新製品関連の展開は、今秋の新製品としてマルチ四品、ノベルティ五品、高級個食一品の計一〇品、リニューアル品でマルチ二品、高級個食二品の計四品を9月8日から順次発売するが、「売場のアイテム改廃のサイクルが短くなってきている」ことも踏まえ、これまで慣習的となっていた春、秋の新製品導入にはこだわらず、期中発売にも注力、10月末、11月、12月に今秋発表の新製品のほか四~五品を発売していく方針だ。

同社は今年度の販売施策として、カテゴリーを絞った中での商品群の強化を図る狙いで、商品力に技術力を加えながらカテゴリー別でトップを狙う施策に取り組んでいる。今秋の新製品関連でもこの方向を踏襲強化していく方針で、「エッセル」「aya(彩)」「ブルージェ」の三本柱を強化するとともに、好調なマルチ群、明治製菓商品のラインアップを図っている。三本柱の品群は、「エッセル」では「超バニラクッキー」(二〇〇ミリリットル、一〇〇円)、「aya」(一四〇ミリリットル、二五〇円)では「白桃」のラインアップに加え「玉露」をリニューアル、「ブルージェ」も「プレミアムスティック バニラ&ピーチ果肉入り」(五〇ミリリットル×二種×四本、五〇〇円)を発売。また、今夏不振の明菓商品についても、ロングセラー商品チョコレート菓子「明治チョコベビー」ブランドを使用した粒状アイス「明治 アイスベビー」(一二〇ミリリットル、一〇〇円)など新製品二品、リニューアル一品を投入、強力な布陣で展開する。

アイスクリーム販売部・熊谷徹部長の話 当社アイスクリーム部門の4~7月業績は、高級品の「aya」と「エッセルスーパーカップ」やマルチの伸長で前年実績を何とかクリアできた。8月は天候も悪く、氷物が前年を大きく下回る厳しい商戦となっているが、「エッセル」が引き続き順調なことに加え、「aya」も計画まではいかないものの前年をクリア、当初見込んでいた方向に比較的順調に進んでいる。残念なのは氷物の上乗せがないことだ。昨年はO157、今年はこの天候で対前年比八〇%そこそこで在庫もだぶついている。8月の数字がどうなるかにもよるが、上期(4~9月)では前年実績をクリアするところまで持っていきたい。ただ、収支は高級品が順調で改善されている。

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