マルトモ、ペプチド系調味料「ボニザイム」本格発売

調味料 1998.06.05 8379号 6面

【松山】マルトモ(株)(本社=愛媛県伊予市、089・982・1151)は、鰹節粉末を原料とした酵素分解の天然系液体調味料「ボニザイム(鰹節酵素分解エキス)」の製造ラインを第三伊予工場に新設し、このほど本格稼働を開始した。ボニザイムの本格的な発売に備えて社内に市場・研究開発の専門チームとしてボニザイムテクニカルサービスを設置し、食品加工ユーザーをはじめとした市場開拓を行う。初年度売上げ二億円を見込み、五年後には三〇億円を計画している。製法特許申請中。

「ボニザイム」は、かつお・ふし、食塩、酵母エキス、酒精、増粘剤(キサンタン)を原材料にした鰹節酵母分解エキスで、特徴は(1)花かつお製造時に生成する鰹節粉末を原料とした、これまでにない酵素分解調味料(2)鰹節粉末を原料としているため、生魚を原料としたエキスにみられる生臭みがない(3)二種類の酵素の組み合わせで苦味の発生を抑え、なおかつ旨味の強い複雑な味(4)遊離アミノ酸に加え、マスキング効果、コク味付与効果、塩なれ効果のある低分子ペプチドを含有(5)全ペプチド中、約九〇%が分子量五〇〇以下のジトリテトラペプチド(6)製造に使用した水は逆浸透膜濾過処理をした純水で、天然の旨味を一〇〇%引き出す‐‐など。

これらコク味の付与、だし感の増強、さらにマスキング効果といった特性を生かした幅広い利用が可能で、使用方法としては調理加工品、惣菜、畜肉・水産加工品、スープ、タレ、ソースなどに〇・五~五%濃度で使用する。

発売品種は、ボニザイムかつお(かつお節酵素分解エキス)、ボニザイムSuperかつお(かつお節酵素分解エキス)、ボニザイムにぼし(煮干し酵素分解エキス)の三品。

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