日生協連が遺伝子組み換え大豆「不使用表示」醤油発売
日本生協連(東京都渋谷区、03・3497・9105)は1日、遺伝子組み換え大豆の「不使用表示」=写真=した醤油「日本の大豆 醤油」を発売した。日本生協連のCOOP商品で「不使用表示した商品の発売は初めて。原料は北海道の豊頃町で生産した「トヨムスメ」を使用。五〇〇ミリリットル一二本入り、希望小売価格で一本あたり二九八円、二万一〇〇〇ケースを供給する。大手一五生協の引き合いが強く、生産が間に合わない状態で、来年度以降生産量を増やす予定。
日本生協連は昨年12月に組み換え食品について「使用」と「不使用」表示をする方針を打ち出した。そのなかでパンや味噌のように同種の製品が全般で組み換えた原材料を使っていない場合、その製品が使っていなくても「不使用」表示はしない考えだった。
醤油は、脱脂大豆を原料にした場合、米国産の組み換え大豆を使っている可能性がある。日本生協連は、国産の丸大豆を使ったので、「不使用」表示にした。
価格は若干高めだが、区分管理にかかったコストではなく、国産が一般的に高いためという。今回は醤油のほかに国産大豆を使った納豆、味噌を発売したが、二品とも一般的に原料に米国産を使っていないので、「不使用」表示をしていない。