懐かしい菓子パン99円で「アンコール復刻1999」発売(敷島製パン)
敷島製パン(株)(名古屋市東区、052・933・2112)は、明治や昭和の時代に人気を博した昔懐かしい菓子パンを「アンコール復刻1999」シリーズとして、11月1日から12月末までの二ヵ月間、関東・中部・関西で発売する。販売計画は三億円を見込んでいる。
一九九九年も終わりに近づき、テレビ、雑誌などでも、一九〇〇年代を振り返る企画が目につくが、「アンコール1999」シリーズは、明治生まれのあんパンの元祖といわれる「桜あんぱん」、昭和30年代の学校給食の人気メニュー「揚げコッペ」、明治20年代に東京を中心に大ヒットした生地の上にフォンダンをかけた「スイートパン」など、六品目を復元製品化したもので、パッケージデザインもレトロ感を出したセピア色で統一し、販売価格は一九九九年にちなんで全品九九円とした。
▽桜あんぱん=酒種生地と北海道十勝産小豆の小倉あんを使用した明治生まれのあんぱんの元祖。桜花の塩漬けがパン上部のへこみ部分にトッピングして焼成してある▽揚げコッペ=素朴な味わいのコッペパンを揚げ、なつかしいニッキの香りがする砂糖をかけた▽スイートパン=素朴な生地のパンにフォンダンを掛けた菓子パン▽あんロール=つぶあんとマーガリンを素朴な生地で巻き込んで焼き上げ、アイシングを塗った。昭和50年頃、関西地区でヒットした商品▽あんまき=つぶあんとマーガリンを素朴な生地で巻き込んで焼き上げた和生菓子。昭和25年頃、愛知県の藤田屋から発売され名物となった▽そば団子=そば粉を練り込んだ生地の団子にわさび醤油だれをかけた。大晦日に食べる年越しそばをモデルに創作。そばは金に縁があって、縁起がよいことから、江戸中期に年越しそばが庶民に定着した。中部のみの発売。