日清食品、業界初の唐辛子練り込み「とんがらし麺」開発

麺類 2000.01.21 8638号 1面

日清食品(株)(東京都新宿区、03・3205・5252)は、唐辛子に含まれるカプサイシンのダイエット効果が脚光を浴びているのに着目、唐辛子を麺に練り込んだカップ麺三品を開発、2月14日から全国一斉に新発売する。これまで、具材やスープを辛くした即席麺はあるが、麺の中に唐辛子を練り込んだのは初めて。「本格的に辛さをコンセプトにした即席麺はこれまでなかったが、消費の潜在性はあり、市場での定着を図る。三品で年間売上げ一〇〇億円を目指す」(安藤宏基日清食品社長)という。

商品名は「日清のとんがらし麺」で、タテ型カップの「キムチ海鮮チゲ」、どんぶり型カップの「キムチユッケジャン」、皿型カップの「焼きそばキムチコチュジャン」の三品(希望小売価格=各一五五円)。麺に練り込む唐辛子には韓国鎮川(チンジョン)産を、スープには中国産天鷹(てんたか)を採用、スープの辛さを調節できるよう「激辛パウダー」を別添している。

日清食品は、今回開発した「とんがらし麺」は従来の味、しょうゆ、みそ、しお、とんこつ、カレーに続く六番目の味と位置付け、定着を図るため宣伝費に一〇億円の予算を計上、テレビCMを、商品導入後一ヵ月に二〇〇〇GRP、年間六〇〇〇GRP投入する。「市場競争の激化で、新製品が四週間しかもたない状況になっているが、とんがらし麺は一つのジャンルに定着させていく」(安藤社長)と自信と意欲をアピールする。

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