胃のもたれ、ムカムカに大根おろし&大根料理

1995.10.10 1号 9面

大根は種類が多く漬物に向くものと、生食でおいしいものがある。皮の部分にビタミンCが多く肉質の二倍もあります。葉には豊富にビタミン、鉄、カルシウムがあるので油で炒めて使うと栄養の効率がよい。

◆旬

春大根は肉質は堅く辛みがあり漬物やおろしに向く。“二年子”“亀戸”がある。夏大根は肉質は堅く水分が少なく漬物に向く“美濃早生”“亀戸”。秋、冬は水分を含んで甘みがあるので味もよい。“練馬”“宮重”“聖護院”“三浦”“桜島”がある。

◆選び方

葉つきのものをなるべく選ぶ。みずみずしく皮がなめらかで白いものがよい。太すぎるものはすがはいっていることがある。

◆おろし方のコツ

皮つきのままおろすとビタミンCがたっぶり。おろし器を陶器製のものにすると化学変化を起こさないので養分をそこなわない。ゆっくりおろすと甘味が多い。気短に力を入れておろすと辛くなる。

◆ゆで方

たっぷりの米のとぎ汁か、湯に米粒を大さじ2杯ほどガーゼの袋に入れてゆでるかまた少量の小麦粉かぬかを加えた熱湯でゆでると苦み辛みがとれ白くゆで上がる。

◆薬効

胃陽病・ジアスターゼがたくさん含まれており消化を助ける。

便秘・大根の繊維が腸の働きを整え便通をよくする。腸内での有用細菌の繁殖を盛んにし異常発酵を防ぎ血液をきれいにし細胞の老化を防ぐ。

高血圧、脳出血・ビタミンDが毛細血管を丈夫にするので高血圧、脳出血を予防。

咳、のどの痛み、二日酔い・おろし汁にはちみつを好みだけ加えて飲むとよい。

虫歯、舌、口の痛み・おろし汁でのうがいが痛みを緩和。

◆牛肉のおろし和え

牛赤身うす切り 300g

大根     200g

生姜   1かけ

にんにく  1かけ

あさつき  5~6本

塩、こしょう  各少々

ポン酢

サラダ油      少々

(1)大根、生姜、にんにくはおろしまぜておく、あさつきは小口切りにする

(2)牛肉に軽く塩、こしょうをする

(3)フライパンを熱しサラダ油を入れ牛肉をさっと炒める

(4)器こ牛肉を広げその上にたっぶりの(1)をのせ、あさつきは散らす。ポン酢を上からかけて食べる。

応用 旬のさんまの内臓を取って3~4等分し片栗粉をまぶしフライパンで焼き大根おろしをかける

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