リンパをマッサージすれば、免疫力が上がる!やせる!

2006.01.10 126号 2面

免疫とは、私たちがもともと持っている身体の抵抗力、自然治癒力のこと。この免疫力の働きをリンパをマッサージすることで、セルフコントロールできるという。銀座ナチュラルタイム・渡辺佳子総院長に聞いた。

http://www.naturaltime.co.jp/

◆リンパとは何でしょう?

私たちの身体の中には静脈とほぼ寄り添って「リンパ管」が網の目のように張り巡らされ、その中には「リンパ液」が流れています。わきの下や首、太もものつけ根周辺などにはリンパ管の集合場所である「リンパ節」があります。これら「リンパ」は、老廃物を除去する役割と、免疫の役割を担っています。

身体を流れるリンパにそって、皮膚を直接「さする、押す、もむ」などマッサージすると、リンパの流れを促進し、代謝をアップさせ、体内毒素を排泄して、リンパの働きを活性化します。つまり免疫力を高めることになり、免疫力低下によって引き起こされるさまざまな症状を緩和します。

◆免疫とは何でしょう?

免疫とは、体外から侵入したウイルスや細菌や、身体の中に存在する異物(がん細胞など)を攻撃し、病気にならないよう防御するシステムのこと。免疫力が衰えると「風邪をひきやすい」「なんだか身体がだるい」「肩がこる」「腰が重い」「太りやすくなった」などのサインが現れます。免疫機能は、加齢や過労、不規則な生活、慢性的なストレス、バランスの悪い食生活、無理なダイエット…などで低下します。

●目もとのクマ…リンパを脚から流して全身の循環促進を

「目にクマができやすい人は血の滞りやすい人。マッサージでその体質を変えていきましょう」

1、ふくらはぎを内側からさする

左右の手のひらをふくらはぎの内側にしっかり当てて、手を交互に使い、足首からひざまでさする(左右各1分間)

2、内ももをさする

左右の手のひらで交互に太ももの内側をひざから鼠径リンパ節(脚のつけ根)に向かってやさしくさする(左右各1分間)

3、腹部と脚のつけ根のマッサージ

(1)ひざを立てて仰向けになり、4本の指を使って脚のつけ根を外側からゆっくり押していく

(2)次に、胸の下から恥骨に向かってさすり、その後、脚のつけ根にそってさする(1分間)

4、目のまわりをさする

2本の指を使って、小鼻の少し上あたりから目の下をこめかみに向けてさすりあげる。額も眉間からこめかみに向けてさする(1分間)

●肩こり・首こり…自律神経のバランスの乱れや筋肉疲労が原因。リンパを流せば首と肩が軽くなる

「リンパはこの鎖骨リンパ節で最終的に静脈に流れます。とても重要なポイント。この首・鎖骨周辺がこっていると全身のリンパの流れが悪くなります」

1、わきの下を押し、腕をさする

(1)わきの下に4本の指をあて、下からつかむようにゆっくり息を吐きながら5秒かけて押す

(2)次に、腕の外側を手首からわきの下まで手のひらでさすりあげる(左右各1分間)

2、鎖骨の下をさする

鎖骨の下を胸の真ん中からわきの下に向かってさすり、やさしくリンパを流す(左右各1分間)

3、鎖骨のくぼみをさする

鎖骨のくぼみを肩先から中央に向かって手のひらでやさしくさする(左右各1分間)

4、首のリンパを流す

両手を交互に使い、耳の下あたりから、鎖骨の中央と肩先に向かってリンパを流す(左右各1分間)

●内臓肥満…腹部のリンパへのアプローチで内臓機能を促進し脂肪の燃焼を高める

「胃腸など内臓の調子が悪い人は内臓脂肪がつきます。弱い部分を守るためです。見た目を良くするためだけではありません。根本から改善していきましょう」

1、腹部を押して、さする

みぞおちからろっ骨のきわ、胸下から恥骨までのラインを4本の指で押す。その後、同じラインを手のひらでさする(1分間)

2、わき腹をにぎり、さする

息をゆっくり吐きながら、わき腹をにぎる。その後、胸のわきから骨盤までさすりおろす(1分間)

3、脚の内側をにぎり、もむ

太ももの内側をつまむように両手でグッとにぎり、ひざから脚のつけ根へと移動。次に、左右の手を逆方向に動かして、ねじるようにもむ(左右各1分間)

4、首をやさしくさする

首の側面を耳の下から肩先まで、4本の指でさすり、リンパを流す(左右各1分間)

(参考資料 免疫リンパマッサージダイエット(渡辺佳子著・アスコム))

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