日本酒大賞、「蔵」の宮尾登美子さんに

1996.10.10 13号 9面

日本酒造組合中央会(東京都港区、03・3501・0101)は2日、東京・新宿のホテルセンチュリーハイアットで「平成8年度日本酒大賞表彰式」ならびに「第一六回全国きき酒選手権大会」を盛大に開催した。双方とも酒造元旦である「10月1日は日本酒の日」の記念行事。

日本酒大賞は、日頃から日本酒に対して深い造詣と愛情を持ち、日本酒の普及とイメージアップに貢献した人に贈られる。今年は直木賞作家で、日本独自の酒造り文化の世界を描いた小説「蔵」の作者で知られる宮尾登美子さんが栄えある受賞となり、赤い大きな盃を手に品のいい笑顔を披露した=写真。

また、日本酒の伝統ある“遊び”として多くの人々に楽しまれてきたきき酒を、各都道府県勝ち抜きのトーナメント方式にした全国きき酒造手権大会には精鋭九四名が参加。団体の部で岩手県代表の佐々木享さん・上野律子さんのペアが勝利の栄冠を勝ちとった。

佐々木さんからは「この日のためになるべく健康に気をつけていた」と、きき酒にも身体の健康維持がポイントであるというコメントがきかれたほか、長寿世界一の国、日本民族しか飲んでいない日本酒のヘルシー面が強調される場面もあった。

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