みんなが喜ぶ変わり鍋 カボチャの甘味が好相性「ミルク茶碗蒸し」

1996.11.10 14号 10面

身体にいい食事って何だろう。カルシウム? ビタミン? それだけでは人は動けない。大切なのはバランスだ。海があるから山があるというように、この地球上のものはみんなうまくバランスをとりあって生きている。とすれば“鍋もの”というのは一つの小地球だ。海の幸に山の幸、海老・ニンジン・トリ・ネギ・白菜…みんなバランスよく存在している。何を入れてもOK。食材が集まれば集まるほど、鍋は栄養もうまみも増す。また誰と食べてもOK。食べる人が集まれば集まるほど、鍋はおいしさも楽しさも増す。今夜の鍋にはさらに牛乳を加えてみよう。ミルクで作るちゃんこ鍋・略して『ミルちゃん』。カルシウム・タンパク質・ビタミンB1など、この白い液体にはいろんな栄養素がバランスよく含まれている。また牛乳にはイライラを沈める効果もあるとか。身体も心もあったまる、これぞ究極のヘルシーバランスメニューだ。

【材料】牛乳2カップ、卵4個、チキンコンソメの素2個、カニカマ4本、ギンナン8個、スイートコーン大さじ4弱、カボチャ1センチメートル角8個、鳥肉80g、三つ葉少々、塩・酒・コショウ各少々

【作り方】(1)牛乳にチキンコンソメの素を入れ温め、だしを作る。粗熱をとり、卵と混ぜ合わせ、塩・コショウで味を調える(2)鳥肉は小口切りにし、塩・酒をふる(3)器にスイートコーン・カボチャ・鳥肉・ギンナン・カニカマを入れ、(1)を注ぐ(4)蒸し器に湯気が上がったら器を入れ、弱火で10~15分蒸す。出来上がりに三つ葉を散らす。

◆ちょっと箸やすめ

ダイエットといっても自分の状態に見合った適正なエネルギーをとらなければ心身ともに衰えてしまう。

乳脂肪はビタミンAなどの脂溶性ビタミンを多く含み、しかも微細な脂肪球として存在するため消化吸収率が高い。人が食物の中から必ず摂取しなければならないリノール酸など有効脂肪酸も含まれる。牛乳は動物性食品の中で唯一のアルカリ性食品なのだ。

脂肪の少ない食事でエネルギーを維持しようとすると、量の多い食事となり消化器への負担が大。

また、牛乳などに含まれているビタミンB群は、三大栄養(たんぱく質・脂質・糖質)を体内で効率よく使い果たす役目をするので、一日二〇〇ミリリットルくらいは必ず摂るようにしたい。

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