味なCMおっかけ話 伊藤園「金の烏龍茶」 謎のチャイナ服おじさん

1997.02.10 17号 6面

踊る、オドる、おじさん踊る。テレビCMでおじさんが歌い、踊っている。

グリコの「プッチンプリン」ではスキャットマン・ジョン。伊藤園の「金の烏龍茶」ではチャイナ服姿で踊る謎のおじさん。さらには「おじさん」と呼んでしまうのはしのびないが西城秀樹も「西友」で、郷ひろみも「てりっこ」で踊りまくっている。

なかでも「なんか変だぞー」と気にかかるのが「金の烏龍茶」の謎のおじさん。伊藤園に、そのおじさんのの正体を聞いてみた。「名前は伊藤園名で茶金金(チャー・ジンジン)。本名は王連枝(ワン・レンシ)という台北在住の七八歳。洋服屋さんながら太極拳の先生でもあります。無類のお茶好きで茶畑も持っているんですよ」。そうか、あの踊りは太極拳だったのか。

「太極拳をラップの曲に合わせて踊って欲しい、というわれわれの要望に見事にこたえて踊ってくれました。さらに福建語なまりのある北京語で歌いだしたんです。日本で烏龍茶を普及するために踊るのかと思うとうれしくなってきて、気がついたら歌ってたって言うんです。このCMに関してはお客さまからもやはりあのおじさんはダレ? という問い合わせがあるんですよ」。

この金の烏龍茶、ほかにも何かと話題が多い。希少で抜群のおいしさと珍重される、極上の「黄金桂」と「鉄観音」をブレンドし、芳純な香りとやさしい口当たり。金色の美しい色は、まさに金メダル級の烏龍茶だ。

その人気の結果か、本紙が主催する平成8年度食品ヒット大賞優秀ヒット賞に選ばれた。この受賞の朗報を聞いたら、またもや茶金金氏は欣喜雀躍するだろう。

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら

関連ワード: 伊藤園 西友