らくらくリラクゼーションWHAT’S:インド・アーユルヴェーダ

1997.07.10 22号 7面

アーユルヴェーダについては以前、生活習慣病を治療するという観点から、このコーナーで紹介したが、水着のシーズンの今回は美容・痩身効果を期待できるというサロンに突撃。サロン・ド・K(東京都渋谷区、姉沢恵子社長)を探検した。痩せたい女性必読だ。

ウエストが一気に三cmもサイズダウンするという話を聞いて、早速そのマッサージをしてもらおうと意気込んだ体験隊。ところが姉沢さんは「まず、あなたの体質判断・体調判断から始めましょう」とニッコリ。食事のこと、生活のこと、気分・体調のことなど全八〇問以上の問診によってその人の特性がピタリと当たるのだそうだ。何でもその特性によって目指す理想体型も違うらしい。

「アーユルヴェーダではヴァータ(風)・ピッタ(火)・カバ(水)を人間の身体を構成する三要素と考えます。自分の体質は基本的にそのどれ、あるいはどれとどれが強いものなのかを理解し、さらにいまバランスを崩している要素をチェックします」。

人間の体型をこの三要素に合てはめるとヴァータ体質=やせ型(理想体脂防率二〇%)、ピッタ体質=筋肉質型(同二三%)、カバ体質=肥満型(同二五%)となる。「生活態度や食習慣によってこれが極端に突出した格好になるのはもちろん問題ですが、ある程度片寄るのはおかしなことではありません。自分の基本的な体質を理解し、その体質の理想を目指しましょう」。女性の身体とひと言にいっても骨が細めの人、バストが豊かな人といろいろある。「それらの個性を生かして自分がもっとも美しく表現できる体型に整えます」と姉沢さん。

さて、体験隊員はピッタとカバの両方を合わせ持った体質と判断された。全身にオイルを塗って温め、十分に発汗してからマッサージ。リンパの流れがよくなると体内にたまっている老廃物が体外に排出され、脂肪の移動が可能になるというのだが…。一時間半後ホントにピックリ。ウエストが三・三cm細くなっていた。インド五〇〇〇年の歴史ってやっぱりスゴイかも。

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