糖尿病にはならないゾ 話題の尿糖検査用品にチャレンジ

1997.10.10 25号 9面

“四○歳以上の五人に一人”。この俺様も、まんまとその仲間入りだ。「血糖値はまだそれほど高くもないですがね。足がだるい、喰が乾くなど自覚症状があるようなので、すでに合併症が進行しているとも思われます」。失明、足切断…ずいぶん脅してくれるじゃん。だから医者は苦手だ。定期的に検査を受けに来いと言われても、少し調子の良いときを見計らって行かないと、またショックを受けてしまいそう。

そんな折、いいものを見つけた。家庭で簡単に尿検査できる「尿糖試験紙」だ。糖尿病の早期発見や患者の自己管理の手掛かりになる、と注目され、毎年一○%ずつ売り上げを伸ばしているという。しかし、気をつけなければいけないのは、これでは血糖値は測れないということ。尿糖は、血糖と違って数値では表せない。テルモの「ウリエース」の場合、判定は五段階の色が表す。

ためしに妻にも測らせてみた。すると、なんとヤツも陽性!「健康な人でも、食事内容やストレスによって検査結果が陽性になることがあります」(テルモ(株)お客様相談室の大谷郁子さん)。

尿にブドウ糖が漏れ出すのは血糖値一六○㍉㌘/dlぐらい。しかし、これには個人差があり、生まれつき低い人や腎臓機能の低下などによって、血糖値が一二○㍉㌘/dl以下でも尿に糖が漏れ出す場合もある(腎性糖尿)。

早期発見のための尿糖チェックは、血糖値が下がっている空腹時と、血糖値の上がっている食後二時間以内に検査するのが望ましい。「数回の測定で陽性の判定が出たら、自己診断せずすぐ医師に相談してください」(大谷さん)。

青い顔をしてさっそく病院へ飛んで行った妻。もしかして夫婦揃って食事療法ということになるのかしらん?

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