歯科予防最前線(第3回)あなたの口は酸性?アルカリ性?

1997.12.10 27号 8面

子供の頃からずーっと虫歯に悩まされている人がいる一方で、「虫歯? 何それ」と全く縁のない人もいる。歯だって一日三回も磨くのになぜ…。そこで歯医者で行っている予防プログラムの「リスク検査」を受けてみる。リスク検査では、自分の口腔内の虫歯菌、歯周病菌の数、唾液の質を科学的に調べる。

食事をとると、口の中は酸性になり、歯の表面の成分であるカルシウムやリンが溶かされはじめる。そこへ唾液が出て、酸を中和すれば虫歯を防ぐことができる。もちろん、それだけではないが、良い唾液の質を持っている人は虫歯になりにくいということはいえる。

では、酸を中和する能力が低い場合、どうすればよいか。図で分かるように、唾液の分泌量が少なくなる夜食を控え、口の中が中性・アルカリ性状態が続くように規則正しい食事を心がけることである。フッ素入り歯磨粉や、キシリトールも有効だ。

▼大石デンタルクリニック=電話03・3327・8170

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