読者のひろば(前号の紙面から):年賀状に見る証拠物件

1998.01.10 28号 13面

年賀状作成の時期がきた。年が明ける前から新年の挨拶を書き続けていると多少変な気持ちになる。一人一人に今年の思い出など思い出しながら書き綴ることができるなら、とても素敵な年賀状になるだろうに、と毎年思うのだが結局はとにかく書いて出さなくては、という始末。

昨年の年賀状を取り出して見ながらの作業となったが、昨年は写真の年賀状やシール式になっている写真を貼った年賀状がとても多かった。数年前までさかのぼると子供が書いたらしい絵が印刷してあるものが多かったのに。あっ、それより前は「結婚しました」の年賀状だったっけ。

年賀状こそ自分の年齢を知らされる証拠物件なのかも、なんて思いながら今年も暮れていく。(豊川敦さん、東京都・52歳)

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら