貯乳のススメ 牛乳を1日200ml、ミルクのみ人間になって長生きしよう

1995.12.10 3号 7面

お金、健康、etc…。誰にとってもつきない先の不安。低金利のさなか、年金対策で若者にも貯金の大切さが浸透してきた。それと同時に、将来の健康対策として、“貯乳”が必要らしい。

東京都老人総合研究所の柴田博副所長によると、小金井市の七〇歳の老人の追跡調査では、牛乳を二日に一本飲んでいた人は、年をとってからの身長の縮みかたが小さい。また、牛乳を毎日二〇〇ミリリットル以上飲む人は、そうでない人よりも長生きだという。

牛乳は、ヒトにとって必要な栄養素すべてをバランスよく含み、ないのはビタミンCのみといわれるほどの完全食品。カルシウムは、タンパク質と一緒にとらないと身体の中を素通りして無駄になる率が高い。その点、牛乳中ではタンパク質を結合した最も吸収されやすい形態で存在し、乳糖、ビタミンD、クエン酸によりさらに吸収が促進される。また、牛乳中のカルシウムとリンの比率(推奨値は一対一~一対二)がちょうど骨や歯の形成、維持に適切な割合(一・三対一)となっている。カルシウムの一日の必要量を牛乳のみで満たすにはわずか六六〇ミリリットルで十分だが、牛肉では六・二キログラム、鶏卵では二九個、トマトでは六・二キログラムも必要になる。

身体にいいからと一度に何リットル飲んでも効果はない。名文句『こつこつカルシウム』の言葉通り、牛乳は毎日定量摂るのが大切。若い頃からの貯金ならぬ“貯乳”がポイントだ。