牛骨粉を使ってみよう 好き嫌いなくカルシウムが摂れる

1995.12.10 3号 13面

日本人のカルシウム不足はもはや定説となっており、食料品売場にはカルシウムを摂取するのに良いといわれる食品が数多く並んでいる。その中には普通の食材以外にカルシウムを強化ないしは添加したことをアピールした食品があるが、牛骨粉はカルシウムそのもののイメージを持つカルシウム含有食品だ。

この牛骨粉が最近再び注目されている。

牛骨は人間の骨に実は組成が近い。だからカルシウム不足を補うのにぜひ料理に使いたいところだが、手軽とはいいがたい。そこで粉末化された牛骨粉の登場となる。ハンバーグを作る際に肉や玉ネギと一緒に練り合わせる。カレーに使う際はルウを作るときに入れると良い。

牛や鶏の骨を長時間グツグツと煮つめたブイヨンが旨味の源泉であることは知られているが、これは長時間煮つめることによってマロー(骨髄)の旨味がブイヨンの中に溶け出してくるからだ。このマローが含まれた牛骨粉を使えば、味にもコクが出る。

具体的な牛骨粉商品としては、三菱化学フーズ(株)の「ビーフィット」、(株)ホーネンコーポレーションの「豊年カルクック」などがある。「ビーフィット」シリーズには、料理用の粉末製品だけでなく、すぐに食べられるクッキーやあられもあり、子供のおやつに最適だ。ホーネンコーポレーションには、また、ツブ状の栄養補助食品「豊年トルーケア」シリーズの中の「カルシウム」の原料も牛骨粉だ。牛乳その他の食品でカルシウムを摂取するのが一番良い方法だが、食生活が偏りがちな忙しい現代人にはままならない。好き嫌いの問題もある。そういう場合は、自分の体質、体調に合ったカルシウム含有食品を探して安定的に摂取していきたいもの。

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