今月のイチ押し商品 カイコに学ぶ桑の葉茶

1998.11.10 38号 13面

「桑」が静かにブームをよんでいる。そう、カイコが食べるあの「桑の葉」だ。 神奈川県が中心となって研究をしたところ、桑の葉にはコレステロールの抑制や血糖降下作用のあることが動物実験の結果分かったという。

桑の葉は健康維持に欠かせないカルシウム、カリウム、マグネシウム、さらに鉄や亜鉛など必須微量金属元素に富む。さらに桑特有のDNJを豊富に含むのが特徴。含有量についてもカルシウムなら煎茶の六倍、牛乳の二七倍。鉄は納豆や小松葉の一五倍も多く含まれる。

しかし所詮はカイコの食べる植物、我々ニンゲンがどのようにして食せばいいのか。実は遙か昔、二世紀頃の中国で、すでに神仙茶として飲まれていたという。日本では鎌倉時代の禅師栄西が著した「喫茶養生記」に桑粥湯を服用すれば水をいくら飲んでも乾きをおぼえる飲水病(糖尿病)に数日で効果が現れると記してある。

現代では効果効能は、研究上の数値で表さないと認めてはもらえない。コレステロールの抑制効果の研究はあらかじめコレステロール値の高いウサギを用いている。そのウサギに二.五%の桑の葉粉末を添加した飼料を与えたらはっきりコレステロールを抑制する結果が出たという。また、成長するにつれ血糖値が必ず上昇するというラットに同じ桑の葉粉末を与えたところ血糖値を優位的に抑制する結果となった。

食事前に飲むと便通で悩む人にも朗報がもたらされるはず。香ばしい風味が特徴の桑の葉茶、現代にも紹介したいお茶だ。

問い合わせ:トヨタマ健康食品(Tel03・3663・0360)

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