来世紀の”保健”食品「田七人参」

1999.09.10 48号 16面

田七人参は中国西南部、雲南省に産するウコギ科人参属の植物。いまから四〇〇年前の中国の代表的薬物研究書『本草綱目』にも「血を止め、お血をためず、痛みを鎮め、毒を消す」と記されており、古くからその薬効は認められていた。お金には換えられない価値があるという意味で「金不換」とも呼ばれていたほどだ。

不思議なのは、毛細血管の詰まりを直し同時に内出血を防ぐ、つまり「血を止めながら血を巡らす」という正反対の作用だ。しかし実は健康な血液はこの相矛盾する機能を持っている。加齢とともに血液が汚れてくるとその機能が衰えて、色々な病気の原因となる。ほとんどの病気は血液の状態と関連があるのだ。

田七人参の主要成分はサポニン。これが高麗人参の二倍の含有率で、天然の洗剤となって界面活性効果を発揮、健康を阻害するあらゆるものをきれいに洗い流し、毛細血管の詰まりを取り除く。また免疫力を増強し、血流を活性化する。他に有機ゲルマニウムやアセチレン化合物も豊富で、それらが有機的に結びついて、肝臓病・糖尿病・高血圧・動脈硬化の改善、がんの抑制効果と予防、アレルギー・アトピーの改善、更年期障害等の女性特有の病気の解消などに卓効を示す。特に、脳・肝臓・腎臓といった毛細血管の多い臓器で、その働きは顕著に現れる。

漢方生薬は「上薬」「中薬」「下薬」の三つに大別される。上薬とは「命を養うことを旨とし天に相当する。毒性はなく、長期にわたって服用しても害はなし」(神農本草経)とされるもの、簡単にいえば副作用が全くないもので、田七人参はこれに当てはまる。さらに西洋医学でも、毒性(副作用)がない、作用が特定の臓器に限定されない、正常化作用のある‐‐この三つの条件を備えたものを「アダプトゲン」と呼び、理想の薬、理想の医療概念としているが、まさにこれにも相当する。

古くからの歴史を持つ療法の科学的根拠が証明されてきた今世紀。人類が追い求めた魔法の食品は、実は四〇〇〇年のもの歴史の中で長く使われてきたものであったというところが面白い。

二〇世紀末にしてすでに人生八〇年時代、人類の寿命は来世紀はさらに伸びるだろう。中身の濃い自立した人生の午後を過ごすためには、自立した健康を獲得することが欠かせない。もし何かあった時のために保険に入る人は多いが、何より保険をかけておきたいのは自分の身体そのものだ。早いうちに理想の健康食品で身体を補強し続けていけば、いざ九〇歳、一〇〇歳、さらにその上の仙境に入ったときにもクオリティ・オブ・ライフは約束されている。そんな自分にとっての“保険”食品との出会いを大切にしたい。田七人参は自立した健康を保障する大きな保険のひとつであることは確かだ。

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