自由時間術:ハニー色の季節
春は桜色、夏は青空色、そして秋なら紅葉が色づき始めオレンジがかった茶色…といったところだろうか。もちろん人それぞれイメージの違いがあるので大ざっぱに色づけすれば、ということをご了承頂きたい。その上で、さて秋色、食べ物にたとえるなら「ハチミツ色」だと考えた。秋の夜長にこの講釈を御拝読いただければコレ幸い。
まずは食欲の秋、とにかくおいしい、とにかく食べちゃう。しかも寒い冬に備え甘い物を身体が欲しているのか、これまた食べちゃう。でも、むやみやたらに食べるのはタブー。そこで秋はハチミツ色と想定したハチミツの出番。低カロリーでビタミン、ミネラルが豊富。蜜蜂がハチミツと一緒に花粉も巣に持ち帰るため花粉の中にあるビタミンB1、B2、B6、C、K、Eのほか、カルシウム、カリウム、鉄などが溶け込んでいるからだ。甘い物はハチミツがお勧め。
では、実践編。秋は紅茶の季節、これにハチミツを入れて楽しみたい。英国では濃いめに入れた紅茶にハチミツで甘みを加え、温めたミルクをたっぷり入れる「キャンブリック・ティー」が正当派。これは紅茶にハチミツを加えるときれいな紅茶色が黒く濁ってしまうのでミルクが一緒だと色具合もいいため。でも、ミルクを入れずきれいな紅茶色のままハチミツティーを、と望むならニュージーランド産無農薬天然ハチミツの「オーガニッククローバー」(写真上)を紹介しよう。ニュージーランドの美しい空気と水に恵まれたクローバーから採れるハチミツは紅茶色を濁らせない(写真下)。参考までに紅茶葉はスリランカのヌワラエリアを使用した。
もう一つ実践編。そろそろ風邪の心配な季節。特にのどを痛めやすい。そんな時には大根のハチミツ漬けやショウガ湯にハチミツを加えたものがのどにいい。いがらっぽいのどに甘ーく効いてくる。
そして秋だから、ちょっとセンチメンタルに。言い古された言葉だが、秋はカップルの季節。冷たい風が吹き始めるとカップルはついつい寄り添って歩くもの。アメリカ人の男性が呼ぶようにまさか「ハーイ、マイハニー」なんて言葉は聞きたくないが、恋人同士にとっても秋はハニー、つまりハチミツ色かもね。 (ハナ)