発酵食健康術・漬物のパワーを解剖する

1999.12.10 51号 1面

漬物の歴史をひもとくと、万葉の時代に遡る。当時はまだ塩はなく、濃縮した海水に瓜・野菜などを漬けておくと甘酸っぱいよい香りがして大変おいしくなると評判になった。

これはまさしく神の力!

神の物…「こうのもの」(香の物)と、いつしか呼ばれるようになったという。

この甘酸っぱい香りのもとは、乳酸菌である。漬物の発酵の過程で繁殖する乳酸菌は、腸内の有害菌の増殖を抑えるなど身体に有用に働く。加えて、野菜自体のもつ栄養素、硬い物を噛む効果など、「総合栄養食品」漬物の魅力に迫る。

写真提供=長野県東京事務所

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