カエル先生のかんたんストレッチ

2000.04.10 55号 15面

身体の中でよく使う部分はどこですか? えっ? 脳ミソ? ハイハイ…。すべての人に当てはまりませんが、おしなべていうと、人は身体前面の筋肉をよく使うといわれています。背中の筋肉より胸、上腕三頭筋(二の腕)、上腕二頭筋(力こぶのできるところ)、ももの裏よりももの前側…。というように、身体の前側を使うことが多いのです。

たとえば、ドアを開けるとき、「引く・押す」と示してなければ、たいてい押して開ける(胸の筋肉を使う)ことが多いようです。

ほかにも、ひじを曲げてものを持ち上げることは日常生活で頻繁に行われる動作です(このときは上腕二頭筋を使っています)。

すべての筋肉には拮抗筋といって相対するバランスをとる筋肉が存在します。一方の筋肉が収縮している時(働いている時)その拮抗筋は伸びています。片方がいつも縮んでいて、もう一方がずっと伸びきっていると…。姿勢が徐々にくずれていき、いつもアンバランスな姿勢になり腰痛などの原因にもなりかねません。常に相対する筋肉の力をバランスよく保つことを心掛けるようにして下さい。

今回は、後面の筋肉、すなわち眠りがちな筋肉のトレーニングを紹介します。(※例外…身体の後ろについている筋肉でも、ふくらはぎと腰は、相対するスネや腹筋よりも使われる頻度が高いようです)

(1)二の腕…A 腕・ひざを曲げ、お尻を浮かせて座る。B 手のひらで身体を支え、押し上げるようにひじを伸ばす

(2)ももの裏側…ひざを曲げ、カカトをお尻に近づけるようにする(このとき、腰がそらないように注意!)

(3)背中…肩甲骨を寄せたり離したりする

(スポーツインストラクター 敦代・T・ノーマン)

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