新刊紹介:安部剛著『懲りないジイサン、めげないバアサン 老人ホーム観察日記』
超高齢化社会が着々と進行するいま、その受け皿としての老人ホームがますます注目されている。
本書の著者は第一線の報道カメラマンとして活躍していたが、七年前撮影中に脳内出血で倒れ、車イスの人となり、現在都内某老人ホームの住人となっている。老人ホームは心静かに余生を過ごす場所と思い描いていたが、浮き世に勝るとも劣らない、奇妙奇天烈な人間たちの集団を目の当たりにしたという。
ジャーナリストの血が騒ぎ観察と執筆を始めたところ『月刊宝石』に掲載され反響を呼んだ老人ホーム観察日記。
▽一四〇〇円、廣済堂出版