波動を高める生活学:里芋
里芋は別名を田芋ともいう。大きな葉が特徴的で、この葉に宿った露を集めて墨をすり、七夕の短冊に書くと字がうまくなるといわれている。
里芋の調理は、皮をむくと手がかゆくなるので苦手という人が多い。原因はシュウ酸カルシウムの針状結晶で、皮をむく時に皮膚について刺激する。手に酢か塩をつけると防げるが、最近はお助け商材として、皮をむいた状態で売っているものもある。このあたりが気になって、波動測定を試みてみた。
測定データのうち、Aは泥の付着した里芋を水洗いした状態のもの。Bは、Aの皮を包丁でむいたもの。そしてCは、皮をむいた状態の水入りパックで市販されているものだ。
データを見比べると、どうしてもCの数値の低さが気になる。Cのパッケージには「pH調整剤、ミョウバン、酸化防止剤(V・C)」という表示事項があり、こういった添加物の影響と思われる。手間はかかるが、当波動医科学研究所としては、できれば自分で皮をむかれるよう推奨する。
わが国最古の医術書『医心方』をひもとくと、里芋は「健胃をゆるやかにし、皮膚を充実させて、内臓をなめらかにする」と述べられている。一般に里芋は、慢性の便秘や下痢によい。腸に対する波動数値も、かなり高い。また、慢性気管支炎や痰への効果も知られている。
なお、里芋を買う時は、泥付きのもので、皮に湿り気があり、ずっしり重いものを選ぶとよい。また保存する時は、冷蔵庫ではなく新聞紙で包んで冷暗所で保存するとよい。