自由時間術:本場アンデス料理に挑戦!ソパデキヌアとキヌアコンパパ
インカ道の旅をたどった取材班は、南米の山奥でアンデス料理研究家の松尾知彦氏に本場の料理を習ってきた。そこでキヌアを使った代表的メニューを「自由時間術」コーナーでご紹介。日本ではアレルギーの代替食として有名だが、現地のケチュア族の間ではさらに、子供の成長が良い、病後の回復が早い、母乳の出がいい、肌荒れしにくい、貧血防止、便通を良くするーなどと信じられている優れた食材だ。
日本人の舌にも食生活にもなじみやすい。ここでは現地で撮影した本格メニューを掲載したが、そのほか白米と同じようにピラフやカレーに使ってもいい。こうした場合はお好みで硬めなら一〇分、柔らかめなら二〇分、パスタのようにお湯の中で茹でてザルに上げる。炊いたキヌアをふた付き容器に入れておけば、トッピング感覚で手軽に色々な料理に混ぜたり振りかけたりもできる。
さあ今夜はフォルクローレを聴きながら、アンデスのキヌアで元気になるというのはいかが。
◆ソパデキヌア(キヌアのスープ)
<材料・4人分>
・骨付き牛スネ肉………………400グラム
・キヌア…………200グラム
・ジャガイモ…小さめ2個
・ニンジン……………1本
・カボチャ……3分の1個
・赤ピーマン…………2個
・キャベツ…………葉3枚
・塩・コショウ……各少々
<作り方>
(1)キヌアは洗いザルにあげる。
(2)ジャガイモは角切り、カボチャも小さめの角切り、ニンジン・赤ピーマンは千切り、キャベツはザク切りにする。骨付き牛スネ肉も食べやすい大きさに切る。
(3)(1)(2)をすべて圧力鍋に入れ水4カップ(分量外)を加え、六~七分煮る。圧力鍋でない場合は一時間じっくり煮込む。塩・コショウで味を整える。
◆キヌアコンパパ(キヌアとジャガイモのミルク煮)
<材料・4人分>
・キヌア…………200グラム
・タマネギ……………1個
・ニンニク…………1カケ
・とろけるチーズ……60グラム
・牛乳……………3カップ
・バター………………20グラム
・塩……………………少々
・ジャガイモ…………4個
・ご飯…………………4皿
<作り方>
(1)キヌアは洗いザルにあげる。
(2)ジャガイモは皮をむいて丸ごと茹でておく。
(3)タマネギ・ニンニクはみじん切りにする。
(4)(3)を炒め、柔らかくなったら(1)とスープ一カップ(分量外)を加え5~6分煮込む。
(5)(4)に、チーズ・ミルク・バターを加えひと煮立ちさせ、塩で味を整える。
(6)一人分のご飯をさらによそい、(2)を乗せ上に(5)をかける。