ほろ酔いかげん コメなのにアルカリ性 飲んでみたいねライスワイン
お寿司屋さんのカウンターに赤・白のボトル=写真。ワインのようなお酒のような、でも赤いお酒なんてないし……。「いったいこれなあに?」とたずねると、驚いたことにうるち玄米一〇〇%で製造した“ライスワイン”なのだそうだ。
ご存知のようにコメの酒といえば原材料を七〇%、六〇%と削り込んでいって造るものだが、このお酒の場合、普通の炊いて食べる精米以上の丸ごとの使用率。だから玄米のミネラルやビタミンが溶出している。また、発酵は乳酸菌とワイン酵母を主体に行なったので、完全なアルカリ性飲料に仕上がっているという。
普通、酒類でアルカリ性のものは、ブドウなどの果物を原材料としたワインだけのところ、コメを材料に技術でこれを可能にしたわけだ。ちなみに“赤”の色素は赤米のエキスから。
技術開発はあの東京農大。同大では「種なしスイカに続くウチの大学のヒットにしたい」と意欲をみせる。東京では東京農大キャンパス近くのこのお寿司屋さんにお目見えしたが、蔵元に問い合わせれば全国どこからでも入手できる。
蔵元は菊乃香酒造(株)=0293・32・4311